一番の問題は、自国の戦略もさりながら、他国の戦略を語れない事である。
日本は戦後、日本の憲法の制約もあって、日本以外の国を善意で捉え。
日本以外の国は、戦略的に行動しない事を前提としている。
だから、まともに戦略が語れない。
周辺国が、日本に敵意がないという前提に立っている。
周辺国は、日本を攻めたりはしないと。
日本以外の国は、平和的で、道義的、理性的だというのである。
あまりに、卑屈。

日本人としての誇りがない。
国としての主体が保てなければ、戦略を語る事はできない。
政治家にその覚悟がない。
国防を政治的都合でしか語れない事だ。
主権国家としての主張がない。
日本の存在意義、立ち位置が語れない。

だから芯がない。
何が言いたいのか。
何から何を守りたいのか。

敵を敵として認識しなければ戦略は立てられない。
皆、いい人では、戦略は立てられないのである。
可能性についていているので、敵だと断定してるわけではない。
あくまでも備えなのである。

単純な、暴力反対。
反戦では、戦略は語れない。
それは政治家の都合であって国防とは無縁である。

日本の若者の命がかかっているのである。
なぜ、何から、何を守らなければならないのかを、納得のいくようにする責務がある。
「お金」だけの為に命がけで戦っているわけではない。

つまり、日本人としての誇りが持てなければ、戦略など絵にかいた餅である。
日本人は、日本人として、日本を守るのである。
政治だの、理屈ではなく、国防は現実なのである。
周辺国が、我が国をどのように見ていて。
我が国は、どこを目指しているのか。
意味もなく、戦うわけにはいかないのである。

一朝、事ある時に、命がけで戦うのは自衛官だという事を忘れるな。

日本人として何から何を守ろうとしての指針がなければ、命かけて戦えとは言えまい。

かつては、若者に、死んだ来いと特攻を命じた者もいたのだ。

今の、日本は、限りなく国力が低下している。
だからこそ、防人の人達の誇り、モラル、志に縋るしかない。
防人の人達の誇り、モラル、志を保てるようにするには国民の義務。
防人は、ならず者ではない。
しかし、防人も誇り、モラル、志を失えば、ならず者となる。

この国を今支えているのは、自衛官、一人ひとりの高貴さだ。
健全さである。
不潔、不健全なのは、メディア、学校、政治家である。
国を守るのは、国民の当然の権利、義務。

政治家に求められるのは、国に対する高潔さだ。
この国に命をかける若者がいる限り。
国の尊厳を守らなければならない。
彼らの誇りを傷つけてはならない。

私は、血の一滴まで日本人なのだ。