若者の沈黙は、俺には絶望にしか見えない。
何を言っても聞いてくれない。
何をやっても認めてくれない。
信用してくれない。
その癖、自分の考えを押し付けてくる。
いつまでたっても子ども扱い。
いつまでたっても何も任せてくれない。
だから、心を閉ざして何にも言わない。

信じてくれ。

今、決断せずにいつ決断するだ。
今、やらずにいつやるんだ。
できるできないが問題ではない。
やるかやらないかの問題なんだ。
やらなければならないからやるんだ。
先に、可能か、不可能かを問うな。
何が自分の人生に必要なのかを問え。
戦う前に、負け犬になるな。
戦え。戦え。

沈黙するな。
巨大な敵を前に、命がけで発言している若者たちが世界中にいる。
何を言っても許されるこの国で、なぜ、沈黙する。
何を怖れている。
誰に遠慮をしている。
失敗なんて恐れるな。
臆病になるな。
誰に何と言われようといいじゃないか。
誰も褒めてくれないなら、自分で褒めせばいいさ。
他人の目など気にしていたら、怖れていたら何もできやしない。
ふざけんな。
ただ一度も勝負した事のない人生なんてつまらないじゃあないか。
挑戦は、一つ上の限界でいいんだ。
世界記録を出す事に喜びを見出す者もいれば、たった一発のホームランに感激する奴もいる。
どっちだって挑戦に変わりない。
俺は俺の人生を行く。
バッターボックスに立つ事に挑戦し。
バットを振ることに挑戦し。
バットに球を当てる事に挑戦し。
塁に出る事に挑戦する。

一つひとつ挑戦し続ける。
だから、絶望だけはするな。
自分に諦めるな。

戦え。戦え。自分と戦え。
諦めようとする自分と戦え。
怠惰な自分と戦え。
誇りを失おうとする自分と戦え。
立ち上がろうとしない自分と戦え。
嗚呼なんて自分は、駄目なんだと諦めようとする。
慰めようとする自分と戦え。
他人に媚び、他人の同情に縋ろうとする自分と戦え。
他人を見下し、努力を怠ろうとする自分と戦え。
プライドを捨て、他人に迎合しようとする自分と戦え。
途中で嫌になったとやりかけた仕事を投げ出そうとする自分と戦え。
挫折して立ち上がろうとしない自分と戦え。
これでいいと妥協していこうとする自分と戦え。
何もせず年老いていく自分と戦え。
泣いて、泣いて、それでも前を見て。
それでも、立ち上がろうとする気力さえあれば、気力が萎えないうちに…。
遮二無二、喰らい付いていくしかない。考えるな。迷うな。敗けるな。
それが若さだ。

いい子になるな。いい子ぶるな。
外面ばかり併せても、自分を取り繕っても、何もよくならない。打開できない。
己(おのれ)の信じる処を信じろ。
もっともっと自分を信じて。未来を信じて。
無気力になるな。
無関心になるな。
無感動になるな。
無責任になるな。
希望は、自分の手で掴み取れ。

若者よ。沈黙するな。
喚け。
叫べ。
狂え。
酔え。
そして、踊れ。

俺は、俺なんだ。
自分の人生は自分の意志と力で生きよう。

踊る阿呆に見る阿呆。
同じ阿呆なら踊らにゃ損、損。