俺の自慢は、自分にとって代われる人間がたくさんいるという事ね。
自分がいなければなんて、みとっもない事でしょ。
自分より優秀な部下がどれくらいいるか、それが、経営者の誉れ。
俺が一番なんてこっ恥ずかしい。
後継者というわけではなくてね。
自分がいなければ困るなんて状態にするなと。
後がなくなるだろって。

中には、自分がいなければという状態を、保身の為にする部下いるけど。
そういう人間は速やかに動かせと。
仕事、顧客、人、信用を質にとるような人間を作るな。
そういう人間は禍根になるから。

自分にとって代われる人材がいったて自分が不必要になるわけではない。
必要な人間を必要として遇することが出来ないのが問題。

そりゃ、信頼して、任せっていた人間に裏切られたなんてことは何度もある。
だからって自分にとって代われる人間を育てるという方針は変えないよ。
なぜなら、裏切られてもと感情は私情。
いつでも自分にとって代われる人間を身近に置くのは、不測の事態に備え、いざという時は残された者のことを考えての事だし。
それで、とってかわられたとしたら、それは、自分に力がなかったからで、相手を恨むのは筋が違う。
ただ、私利私欲で動く者は許さないだけだ。

自分は、反省するのができないな。
他人から学ぶのが下手だなとつくづく思う。
反省するのが下手というよりできない。
それで、同じ間違いを何度も繰り返す。
その時は、懲りない野郎だと。

以前、私は、あなたのように計算できないという部下がいるから。
馬鹿な事を、僕だっていつも間違いだらけ、自分の思い通りになったなんてことは一度もない。
成功話なんて後付けで、大体、無我夢中。
勝ったとか、成功と言ったって気がついたら、勝った、成功したというのが実感で。
うまくやってとか、計算通りなんて事は、結果から言うだけ。

頼朝の挙兵だって成功したから、計算通りと言えるので、失敗すれば、ただの無謀なテロに過ぎない。
歴史などそんなもの。
最初から、結果など考えていたら何もできない。
最初にするのは、失敗した時の覚悟だけ。
今なら、殺しはしまいというだけで、頼朝は殺されることを覚悟していた。
その差が大きいだけ。

自慢じゃないが、うまくやったとか、計算通りなんて事は一度もないね。
思い返すと恥ずかし事ばかり。
だから、反省しないというより、反省できないというのが本音。
恥ずかしくて。

ただ、追いつめられた時に、お前は、最初から覚悟してたのではないのか。
いまさら何を、躊躇うと、己を叱咤するだけ。