仕事というのは、家を建てるようなもの。
大きなビルの工事現場などを見ていると。
最初は、結構長い間、衝立の様なものに囲まれ建物が見えてこない。
それが、骨組みがされ上物が見えてくると瞬く間の内にできてしまう。
建物を建てる時は、地均し、下地作りといった地作り・基礎工事が欠かせない。
土台作りに手を抜くと、後で、ビル崩壊などの大惨事を招く。

仕事も同じさ。
仕事を立ち上げるには、下地作りから手を付けなければ続かない。
途中で息切れをする。
仕事は、成果が目に見えるようになるまでには時間がかかるんだよ。
目に見えない、地作りの時、入念な仕事をしないと、息の長い仕事はできない。
表に現れるまでが肝心、目に見える、仕事は氷山の一角に過ぎない。

会社の方針、仕事の目的、トップの考えが、実行段階になった時に、組織の隅々まで浸透し、何も言わなくても動けるようにしておかなければならない。
組織は、大きければいいというのではない。
図体ばかり大きくなると総身に知恵が回らなくなる。

だから、発展途上の企業の方が、仕事が覚えられる。
大きな企業は、体制が出来上がり、任されるのは、パーツ、部分、部品。
なかなか、仕事、組織の全貌がつかめない。
だから疎外感に悩まされることも多々ある。

仕事だって、勉強だって、本当は面白いものだ。
なぜなら、仕事だって、勉強だってやればやるだけ、成果結果が出て。
しかも、仕事は、報酬をもらえる。
勉強は、わからなかったことがわかるようになるし、できなかった事が出来るようになる。
何よりも、未来が開ける。希望が持てる。
それを、学校では、苦行に変えてしまう。

勉強は、辛い、苦しものだ。
世の中に出っても何の役にも立たない。
知りたい、やりたい事ばかりしてたら試験に合格しない。
成績もよくならないと教えるから、学校を卒業しても仕事を学ぼうとしない。
現実の世界では、自分のやりたいことをやる。
知りたいことを学ぶ。
自分の役に立たない事を学ぶのは、時間の無駄。
結果を出せば、テストの成績なんてどうでもいい。
生きていければいいのである。
試験の成績が良くても、有名校を卒業しても、引き籠りになったら意味はない。

親父たちに、仕事の面白さを教えろ。
やりがいを教えろ。
金のためだなんて思い込ませたら、一生祟るぞ。
仕事の面白さを教えたら、黙っていても働くようになる。
どんな苦労も耐えられるようになる。

職場は、いつだって、教育現場だった。

負け癖をつけるなよ。
先ず、小さな成功、達成感を持たせろ。
見習い仕事、使い走りのような事ばかりしていると、仕事全体が見えない。
仕事を覚えなし。面白くもない。
見習い仕事も使い走りも端末、パーツ仕事なのだから。
若い頃に、どんな仕事でもいいから、責任を持たせろ。
そして、最初から最後まで一貫した仕事をさせる。
ハッキリ言て、歓送迎会や、花見の幹事でもいい。
最初から以後まで仕事を一貫して任せる。

失敗にも自信につながる失敗があるし、自信を無くさせる成功もある。
自信を無くさせるような仕事はさせるな。
失敗から学ぶ事たくさんある。
下手に成功すると有頂天になって大失敗する事がる。
若い頃にちやほやされて大成する者は少ない。
失敗しても最後までやらせろ、やり抜かせろ。

逃げたり、投げ出すこと。
言い訳や、嘘、誤魔化し方を覚えさせるな。
そいつの人生を台無しにさせるよ。

こんなことは、やくざや悪党の世界でも同じ。
世を拗ねて、悪の道に入ったら、極道修行、任侠道を叩きこまれたなんてね。
人生。生きる事から逃げられない。

今の若い子たちは、仕事の面白さ、喜びを知らない。
だから、すぐに休みたがる。
親父たちは、仕事が面白くてたまらなかった。
だから、休みたがらない。
休ませるのに苦労した。
無我夢中で仕事をした。
だから、いい加減な仕事、無責任な仕事を許さなかった。
誇りを傷つけられるからである。
適当に仕事をして、楽する事、手を抜くことを覚えたらつまらないと言う。

人生の大半を費やす仕事がつまらなければ、つまらない人生になる。
仕事が、辛くて、苦しくて、やりがいがなければ、辛く、苦しく、意味のない人生になってしまう。
本当はね。
勉強の面白さ、仕事の楽しさ、生きる喜びを教えるのが教育の役割なんだよ。
そうしないと安普請の人生になる。