いいか悪いかとか、うまくやろうとか、考える余地なんかなかったよ。
とにかくやり抜く事ね。
何が何でもやりぬく事しかね、考えられなかった。
それが本音さ。
振り返るとね。
正しかった、うまくやったかなんて後でね、考える事だけど。
正直、自分の歌をテープに採られて聞かされるようなもで、聞くに堪えない事が多い。
でもプロになるためには、恥を忍んでやるものさ。
年寄りが、自慢話や、苦労話をね。
皆には、自慢話や苦労話に聞こえるかもしれないがね。
わかってほしんだよ。
自分がやってきたことを、いいとか、うまくやったとかではなくてね。
無我夢中で生きてきて、曲がりなりにも、今、自分は、ここにいると言う事をね。
ただ、わかってほしいだよ。

会社だってね。兎に角ここまでやってこれたと言うのがね。
正直の事さ。

なんだかんだ言ってもね。
一度始めたらやり抜くしかないんだよ。
それが言いたいんだよ。
四の五の言ったて始まらないじゃないか。
どんなに優秀な奴でもね、途中で投げ出されたらたまらないじゃないか。
なんだかんだ言っても、最後までついてくる奴しか、あてにできないんだ。
信用できないんだよ。
信用とはそういう事さ。

敵前逃亡する輩は、信用できない。

その時、どうしてもやらなければならない事。
やり抜かなければならない事を最優先するさ。

真剣にやらなければならない事、やるべきこと事に、集中すれば、ピントはあってくるさ。
自分の腰が引けているからピントがずれる。
何が何でもという気になれば、焦点はずらさないよ。
自分の気持ちに乱れや、迷い、臆するところがあるから乱れるのさ。
馬鹿利口の問題ではなく。
おのれの心構えの問題さ。

人を使ってはいけない。
上下関係は悪い。
強制は悪い。
自主性をおもっじろ。
差をつけてはいけない。
組織は悪だ。
規律は封建的。
迷惑をかけなければ何をやってもいい。
秩序なんていらない。
言いなりになるな。
何でも、疑ってかかれ。
正直、素直は、馬鹿にされる。
正直者は損をする。
暴力は悪い。
指示:命令は、強権的だ。
素直に服従するのは、臆病だから。
意見は、反対意見。

心の底、意識の奥に刷り込まれている。
しかし、このような価値観は、負現実的だ。
だから、実際に生きていくとすると、自分の行動を規制し、抑制し、ストレスになる。

例え、百人の組織でも、百人の人間を動かすのに技術かないわけでもない。
人を使う技術などというと悪魔の技術みたいに言うから、却って、人の本質が見えない。
本音が見えない。