マネージャーがきちんと指示を出さなかたらどうなるか。

自分のできる範囲の仕事しかできなくなる。
自分のできる仕事には限界があり、そのために組織を作るのに、自分のできる範囲の仕事しかできなくなったら、自分の能力によって組織は制約される。
自分の限界を超えた瞬間に組織は限界を超える。
パンクする。自分のできる範囲の仕事しかできなくなる。
組織を作る意味がない。
補充をしても、ただ人を増やすだけで、効果がない。

組織が統制できなくなり、バラバラに解体する。
組織を構成する人の結びつきが失われ。
人間関係が保てなくなる。

統制のとれた仕事ができなくなる。
部下は、自分の仕事を特定できない。
仕事の始まりと、終点が不明瞭になり、けじめがなくなる。
仕事の組み立てができなくなり、進捗状態をチェックできなくなる。
仕事の管理ができなくなる。
仕事の割り振り分担ができなくなる。
誰が、何をしているのか、わからなくなる。
何をいつまでにどの程度やったらいいかわからなくなる。
責任の所在が不明確なる。
組織的な仕事ができない。
誰に報告したらいいかわからない。
自分の仕事を誰が評価するのかわからない。

組織が制御できなくなる。組織は分業で成り立っている。
指示命令がされないと、仕事と仕事の連携、結びつきが保てなくなり。
それぞれの役割が発揮できなくなって、組織が制御不能状態に陥る。
また、組織的な、意思決定ができなくなるから、個々のメンバーは独断せざるを得なくなり。
個々の部分の暴走を防げなくなる。
さもないと、惰性でしか仕事ができなくなるか、動けなくなる。
つまり組織的な働きも決定もできなくなる。

きちんと指示ができなければ、作業と作業、作業と人の繋がり、脈絡が取れなくなる。
仕事と組織の組み立てができなくなる。

互いが何をしているのか理解できなくなり、信頼関係が築けなくなる。
相互のコミュニケーションがとれなくなる。
情報が伝わらなくなり。末端部分が、孤立し、離反してしまう。
また、トップや組織の方針、考えが、伝わらなくなり。
組織の統一性が保てなくなる。
自分勝手な行動を防げない。
組織的な意思決定、情報や方針の共有ができなくなる
心を一つにして団結することができなくなる。
互いに気持ちが伝わらなくなる。
上下の信頼関係が築けなくなる。

正常な信頼関係が築けないために、精神状態が悪くなり、メンバーが自分の居場所が築けなくなる。
精神の安定が保てなくなる。
組織なメンバーは、絶えず不安な状態に陥る。
人間関係は最悪になる。
マネージャーは、組織の要、中枢、センター、ハブを構成する。
つまり、情報の中継点。
マネジャーが指示をしないというのは、神経系が寸断される。
半身不随状態になる。
マネージャーは、自分だけわかっていればいい。
自分一人でやればいいというわけではない。
自分が迷えば、組織も迷い。
自分が、乱れれば、組織も乱れる。
自分が、指示をしなければ、その先は死んでしまう。
自分の役割、責任を自覚する。

指示の仕方をまなぶ。

指示をする時は、指示をする相手、範囲を特定する。
指示する要件(五W一H)を明確にする。
指示の手段を決める。
指示する、場所と時を決める。
主語を明確にする。
指示の根拠明確(経緯など)にする。
等の要件を理解しておく必要がある。

自発性、自発性と強調した者がいるが、自発性だけでは、仕事はできない。
自発性に頼るのは、自分の責任を放棄するに等しい。
仕事は、ボランテアではない。
極力、仕事はあらかじめ作業を洗い出し、それでも、読み切れない部分や、予測できない、不足な事態に関しては自発性を期待するので。
自発性に過度に頼るのは、自分の怠慢、無能の言い訳に過ぎない。

指示をしても、正当な理由があれば、断る事もできる。
しかし、指示をしなければ、断る事もできない。
何かあった時に、謗られるのは担当者だ。
弁明も許されない。
一般に指示されていると思われるかだ。
自発性だなんていって指示しないのは、無責任極まりない。
そういう人間を仕事ができるなんて。
それは、騙されているだけで、結局、仕事を覚えられない。
明確に指示をするのは責任者の基本的責務である。

ただ、自発性が求められる仕事もある。

軍であれば、敵の不意打ち、敵襲のような場合は、指示を待たず、自発的に行動する事が求められる。
しかし、それは、いわゆる、有事、非情緊急、不足な事態で、とっさな判断が求められている時である。

マネージャーは、自分がキチンと指示を出すように心掛けるように。
マネージャーは、適時、状況に合わせて、適切な人に、適切な事を指示を出すのが仕事だという事を忘れないように。

組織の中枢神経は、指示命令、報告で機能を発揮する。
指示命令が正常に機能しなくなったら、組織は機能不全に陥る。
心臓や肺、血液など生存するために最低限必要な機能を除いて、例えば、手足の様な他の部分が動かなくなる。
ボールが、自分に向かって飛んできても、手や足を動かして逃げる事が、できなくなる。要は、半身不随状態に陥る。
心臓が動いているからいいじゃないですかというのは、すでに自覚症状まで失っている。
一種の認知症と言える。
手足が動かせないという事は、自分の力で食事もできない事を意味する。
所謂、頭が悪いというより始末が悪い。
わかっていても、何もできない状態だからである。