これは経験ですけどね。
生きるの、死ぬのって悩んでいるんですけどね。
突き詰めてみると、死ぬの生きるのという問題ではないんですよね。
なんだか、些細な事なんだけど、考え出すときりがなくなって。
あの人がこんなこと言ったとか。
考えているんじゃあないか、思っているじゃないかって思い巡らしてね。
どうして、あんなこと言ったのかとか、したのかとね。
くよくよしたり。
そんな些細な事を考えていて。疲れてしまって。
もういいやって。
どうでもいいやって。
なんだか疲れちゃったみたいなね。
段々、生きているのが厭になったり、自分が嫌いになったり。
そういう時、ふって神様を思い浮かべるんです。
神様は、何もおしゃらないんですけどね。
でも、そっと手を合わせると救われるんですね。それだけでね。
そういう救いを、実はたくさんの人が求めていて。
でも、そんなつまらない事で悩んでいるなんて、気恥ずかしくて。
言い出しにくくて、つい、小難しい議論するんですけど、本当は、どうでもいいよう事ばかりで。
だから、芥川が自殺した時、なんとなく、漠然とした将来への不安と言ってた気がするんですが、心に広がる得体のしれない暗闇ですね。
そういう闇から救われればいいし、そういう事に気が付いてもらえればいいんですね。
僕は信仰というのは、そういうものだと。そう言いたいので。
他人から見れば、何でもない苦しみから逃れられない人を、解放してあげられればいい。
それこそが信仰の真意で。
神は本当に慈悲深い存在なんですね。
身近な存在なんですよ。