会社とは、皆が助け合って生きていく場。
だから、皆が、助け合って生きていけるようにしていけばいい。
働きやすい会社に変えていけばいい。
会社の都合が先にあるのではなくて、働いている人の都合が先にある。
助け合う気がない者の面倒見る必要はないが。
一緒に助け合っていこうと思う仲間を守るのは、当然の事である。
会社で働いている者で、必要とされていない者は、会社の中にはいないはずである。
会社に働いている者は、必要とされている。
ただ、何を会社から自分が求められているのか。
必要とされているのかを理解しないと、会社にとっては、却って邪魔な存在になってしまう。
会社の社員もお互いを必要としているから関係が成り立っている。
自分の都合ばかり一方的に言い合っても会社は成り立たなくなるのである。
その為に規則を作るのである。
規則ありきではない。
皆が、この会社をこの国を守ろうと一致団結していたら、会社だって国だって簡単に潰れる事はない。
逆に、誰も守ろうとしない会社や国は守り切れるものではない。

多くの人が、生きていけるように、働ける場を提供するのが会社の使命である。

会社があって社員がいるのではなく、社員がいて会社がある。
この点を忘れると重大な錯覚を犯す。
経営者など長くやっているとこの辺を錯覚しがちである。
しかし、経営者といえど自分の役割など限られているのである。
自分にできない事があったら、できる者に任せればいい。
わからない事があったらわかる者に聞けばいい。
できないくせに、自分一人でやろうとするから、組織全体から見ると弊害になる。
これは、経営者だって同じ。
時代についていけなくなったら若い者に任せればいい。
男が女性を理解しようとしても限界がある。
だったら女性に任せればいい。
無理して理解しようなんてするより、信頼して任せなければ、解決なんてできない。
できない事はできない。
わからない事はわからないと潔く認める事である。
人間は万能の神にはなれない。

助け合って一緒にやっていく気のない者、皆で決めたルールに従う意志のない者が辞めていくのは仕方がない。去る者は追わずである。

規則があって社員がいるのではなくて、皆が、働きやすくするために規則がある。
働きにくい規則があったら、変えていけばいい。
理屈があって人事制度があるわけではなくて、働いている人がいて人事制度がある。

できないところから着手するのではなく。
できるところから着手する。
先ず、自分達ができる事から確実に片づけていく。足下を固めるのが先決である。
しっかりと足元が固まってきたら、飛躍する事もできる。

チームワークは、オンラインゲームみたいなものをイメージすればいいよ。
つまり、いくつかのステージをクリアしてボスキャラを倒すかを想定するんだな。
ゴールまでに行きつく過程で、どれくらいアイテムを手に入れるかが勝負なんだよ。
大切なのは、初期設定とゴールをどうイメージできるかだよね。
それとルールをどれくらい理解できているか。
オンラインゲームと違うのはルールやゴールは自分たちであらかじめ決めておくことかな。
出来合いのゲームと違って。
最初は何も決まっていないんだよ。
だから、いきなり結論を求めても駄目さ。
はじめっからラスボスを倒そうとするのではなくてね。
まずそこまで行きつくこと考えないとね。
それ以前に、自分で枠組みとかね、ゴールとかね、要件定義をする必要がある。
要件定義といってもね、要は、ゴールを具体的にどう設定するか、目標を決めるとかね。
いつごろまでに、どう攻略するかをね決めておくようなことかな。
それとね、最初に相談するのは、アイテムのメニューくらいかな。
たとえば、営業企画なら、セミナーとか、オンライン飲み会とか、販売店ホームページとかね。
カードとか武器ね、どれくらい用意するか、その辺のあたりをつければいいの。メニューね。
あんまり、最初から肩に力入れず。
それより、スタート点を決めて始めないとね。
スタートを決めないといつまでも始まらないから。
おじさんたちがいつまでたってもゲームを始められないのは、スタートでつまずいているだろ。
取り合えずやってみよう。

次に、マネージメントの手順の基本を説明します。
現在、基本が失われていると思われますので、基本に立ち返る必要があります。あまり専門的なこと、個別的なこと、応用的な事は後回しにし、入門から始めます。
急げば回れです。基本に立ち返ると言っても、必要最小限の仕事は生きていますので、それほど時間がかかるわけではありません。
一旦、仕事の全体像を把握した上で仕事の割り振り、作業の組み換えを行う必要があるので基本的に立ち返るのです。
先ず仕事の全体像をつかみます。次に、仕事の流れに沿ってそれぞれに割り振っていきます。
作業は、共同作業になりますので、関係者が集まる場所と、時間を、決めって手順に沿って設定していきます。
今日で作業を進める過程でそれぞれの役割分担を決めていきます。
仕事の全体像は、入門書に簡潔に載っていますのでそれを参照してください。カレンダーがついているものがいいと思います。
仕事の全体像がつかめたら、次に、実際の作業を洗い出していきます。
仕事の周期には、日、週、月単位、四半期、半期、一年とありますので、周期ごとに具体的に仕事の進め方を決めていきます。
先ほども言いましたように基本的業務は定型化されていますので、日々の仕事を整理していくような感覚で毎日積み重ねていけばひと月あれば八割がたはかたずくと思います。
先ずできる事から地道にかたずけていきましょう。焦らずに。

作業を進める上での要領は、作業をしている者、全員が全体を一目瞭然、見えるような工夫をする。そして、全員が作業に参加できるようにする。
そして口を動かすより手を動かすようにあらかじめ設定する。要は、手元を見るのでなく前を見るようにする。今は、画面でもいい。そのために、予め、ルールと時間を設定す周知しておく。
仕事の整理は、定型業務から、日単位、週単位、つく単位というように進めていく。まず一日周期の仕事を整理し実施する。
これは大体、一週間続ければ安定してくる。次に、週単位の仕事を整理する。これは一か月あれば安定してくる。
一か月周期の仕事は三か月あれば、落ち着てくる。
足下から固める。足下の作業が固まってきたら、特命事項や懸案事項に着手する。
作業には、必ず、開始作業と終了作業があるので、先ず、その形を決めて仕事を一日、一週間、一か月、四半期、半期、一年の仕事の枠組みを作る。
大体、ミーティングや定例会議といったイベントで開始作業や終了作業の形を作る。

手順に進めればいいと言いましたが、手順というのは、一般に作業を進める順序や、企画書などの上から順にやればいいという事で、手順によらないというのは、何らかの制約や優先事項があった場合、優先順位を決めて優先順位の高い項目から着手するやり方があります。
今回は、手順に仕事をやるのが無理が少ないと思われます。

会議、打ち合わせ地言うのは、集合場所のようなもの。
チームワークというのは、集合場所と時間を決めて。
それぞれがやる事、用意する物、調べてくる事を決め。
その上で、それぞれの道をたどって集まるようなこと。
ただ、会議をすると決めただけでは点を決めただけに過ぎない。
肝心なのは、集合場所に何をして集まるかなんだよ。
出発点はどこでいつ集合して、後は、目的地に着くまで何回ぐらい離合集散を繰り返すかだよね。
それを予め決めておく事。

今の若い者は大変。
信頼されているようで信頼されていないし、任せてもらっているようで任せてもらえない。
周囲の人が妙に優しいよね。
理解しているように見せかけて、理解なんてしていない。
周囲に期待なんかしちゃあ駄目さ。
理解も、認めてもくれない。
それを前提とすれば、やりようもあるし、面白い。
闘志もわく。どうやって理解させようか、認めさせようかってね。
俺なんか、簡単に理解されたり、認められた方がやりにくいよ。
自分に甘くなるし、周囲にも妙に甘くなんて、つまらない期待して裏切られる。
まあ、期待なんかするから裏切られるんだけどね。
それより、全て敵だと思って、俺なんか、親だって敵くらいに思ってった時期あるけどね。
誰も認めてくれないと覚悟すれば、どう攻めるか考えられるし、はじかれた時に、次の手も考えられる。
まあ、攻めてきてごらん。叩き潰してやるから。
お前は、そんな事でへこたれるほどやわな人間ではないだろ。
お互い楽しもうよ。認めさせろよ。認めていただくとかさ。
認めてくれないなんて言ってないで。
実力出せばいいだろ。
俺だってそう何年も付き合ってやれないんだからさ。
恩返しは土俵の上でというだろ。
本気を出したら、周りはついてこれないかもね。
いいじゃないその時はその時で、次を目指して飛躍すればいいんだからさ。
今、本気を出さないと、実力のある奴は腐るよ。
お前の事、誰も認めないの。理解もしてくれない。
だってお前を認められるほど、理解できるほど力のある人間はざらにはいないよ。
だったら、そんなつまらない事、期待するのやめるんだな。

皆が、感じている事が正しいの。
だから、いろんなことに囚われないで、まず自分たちが感じた事を率直に出し合ってごらん。
変な先入観なんて持たない方がいいよ。
年功序列とかね。男尊女卑とかね。根強いからね。
事の是非、正否、善悪に、老若、男女、新旧の別はないんだよ。
いざとなるとね、皆が正しいと感じている事に対して、訳の分からんことを言い出す人はいるさ。
若い連中の言い分を認めてしまうと、都合の悪い人が、なんだかんだ言ってね。
いろいろと理屈をつけるのよ。
でも、そんなの関係ないよ。
吹っ切らないとね。そうしないと、本当に何が正しくて、何が間違っているか見えてこないよ。
自分達が感じている事を出し合い、話し合ってごらん。
そうすれば自分達が何をしたらいいか見えてくるよ。
だから、一番まともな事を言っているか、それを考えてごらん。

まあ、今の世の中でお前の事、理解できるだけの力があるのは、限られているよ。
だから、面白いし、そう割り切れば、忠誠も誓える。
相手を認めるのもお前。そういう関係が作れたら最高じゃない。
人生意気に感ず。
信頼できる人と出会ったら、しっかりと絆を作って。
背中合わせができる関係を作るんだな。最後は、命がけの信頼関係さ。
やくざだって盃をかわし、劉備と関羽と張飛の誓いを立て、孔明を三顧の礼で迎えて戦ったんじゃあない。
そこにドラマがあるんじゃない。
人生は、出会いさ。
人と人との出会いがあるからドラマが始まる。
いい縁、出会いを大切にしろって。
自分を理解できる人は、一人いればいいんだよ。
軍師なんて皆、自分の策を受け入れる人を探して旅をしたんだからね。
太公望も然り。