逃げ方、落とし方を考える。
我々は、会議、打ち合わせを任せられた時、先輩たちから、落としどころを決めとけよと、よく注意されたものだ。
落ちどころ、落とし方を決めておかないと、会議はいつまでたっても終わらないぞと。

頃合いを見て、結論に導く。
要は、今回、どの程度の結論が出ればいいか。
どん辺が妥協点かの目安を予め設定しておくのである。
今日は、顔合わせが出来ればいいかとか。
場所が決まればいいかとか。
やるという事、方針が定まればいいかと。
何事も一遍で決まるわけではなく。
段階的に決まるのだから。
結論の目星をつけておかないと、話が取り留めなくなり。
時間ばかりが経過し。
終いには、土台から厭になるから。
話しはそこそこに納めて、次の機会につなぐ。
その為には、落としどころ、落とし方をわきまえておく。

それから、逃げ方ね。
逃げ場を失うと収拾がつかなくなるからなとも。
逃げ方を覚えておけ。

一番の逃げ方は、受けて立って引き取る。
受けて立つと言っても、喧嘩を売るのではなく。
自分が前面いたって、任せてくれと引き取るのである。

後は、謝る。
かわす。
謝ると決めたら、ひたすら謝るしかない。
下手に言い訳をしたら、ぼこぼこにされる。
ひたすら謝って、次のチャンスをものにする。

かわすと言っても、かわしきれるかどうかが問題。
たとえその場はかわせても、後々禍根を残す事の方が多い。
上手く、かわしたなどと思わぬほうがいい。
調子にのると痛い目に合う。

最悪は、つっかける。盾をつく。
特に、トップに盾をつくのは、勇気がいるし。
先ず通らない。討ち死に覚悟。
反論するなら腹を括るしかない。
議論して、たとえ相手を打ち負かしたとしても、相手の面子を潰せば恨みを残す事となる。

だから、受けて立って引き取るのを上策とするが。
受けて立つのも覚悟がいる。
自分が責任を持てやり抜く、まとめる、仕切る事になるからである。
ただ、受けて立った者が権限を握るのも確か。
喧嘩が始まったら、受け手ったって、丸く収めたら、男が立つ。

その場で決められなければ、日限をきれともよく言われた。
日を選ぶのは、日限を切る口実でもある。
縁起にいい日があれば、日を決められるからである。

確認は、当たり前な事を確認する。
異常な事、特異な事を確認するわけではない。
当たり前な事を確認するから、異常な事、特異な事に気がつくのである。
異常な事、特異な事を探していたら、確認にはならない。
確認は当たり前な事を確認する。