プーチン大統領が錯乱して、ウクライナ侵攻を決断したと考えるのは、愚かで。
冷徹な計算、合理的な判断で決断したと考えるべきです。
問題は、計算の根拠で、ハンガリー動乱やプラハ動乱の経験にし、ウクライナ政権は失敗し、腐敗し、大統領から民心が離れている。
ウクライナ軍は、初期の段階でインフラを叩けば、組織的な抵抗はできない。
侵攻すれば内応者が現れて自壊する。
欧米は大反発するだろうが、短期に抑え込めば、文句は言えまい。
核で威嚇すれば、軍事的介入は防げるだろう。
オリンピックが終わって、パラリンピックが始まるまでにかたをつければ、メンツをつぶさないだろう。
鍵は短期にキエフを無血で制圧し、ウクライナを無力化する。
そう極めて冷徹に考えて決断したと思われる。
その計算が狂ったあたりから錯乱し始めている。

原発攻撃するなんて、狂ってますよ。
狂っています。
ただ、世間でいう精神病的な意味ではなくて。
きわめてクールに狂っているんですね。

ロシア軍が日本の領空を侵犯したとうろたえているマスコミが見受けられるが。
ロシアは、今、軍事力をウクライナ方面に集中したいので、極東の日本やアメリカを無用に刺激したくないはず。
仮に、ちょっとした衝突でもアメリカに軍事介入の口実を与えてしまう。
むしろ、アメリカや日本が偵察行動をしてロシアを東部に引き付けるのが常道。
慌てる必要はない。むしろ、北朝鮮の動きのほうが注意が必要。

前提条件が変わったから、中国は、かえって、動きにくくなったのではないかな。
事態が、長期化するのは、アメリカにとっても都合が悪いし、アメリカの読みも二日程度でキエフは、制圧できると言っていたし。
戦略前提が変わったというのに。

最後は、ウクライナがどれくらい頑張れるかですよ。
誰も守ろうとしない国は護りきれない。

短期決戦しかなかったんですよ。
短期決戦。
その目論見が外れたら、もうやっけぱちですね。
どうせ、死ぬなら全人類を道連れにと考えたっておかしくない。
神を否定する者は、自らを神とする。

滅びの美学ですかね。

独裁者にとって、自分の終わりは世界の終わりですから。
でも、ロシアも、全ての国民が狂っているわけではありませんから。
だからこそ、自分を超える何者かを信じるしかないのです。