気が集まれば即ち生、気が散ずれば即ち死(荘子)
気を集めれば、心が籠もり、心が籠もれば、命が生じ、命が生じれば、魂が籠もり、魂が籠もれば、神、宿る。
気とは、力を一定の方向に向けようとする働きである。
気というのは、この世の物事や、生き物すべてを動かしている力の根源にあって方向づける働き。
気はエネルギーとは違う。エネルギーというのは力である。
気というのは力の根源にあって、力に方向付けや性格付けをする働きである。
気は力を発揮するための働きである。
気は働きである。
働きによって性格、方向性が生じる。
経済は気によって動かされている。
例えば、景気という言葉がある。
景気というのは経済の状態を表す言葉である。
景とは有様を表す言葉である。つまり、景気というのは気のありさまを言う。
経済活動のありさまを契機という。
好景気というと経済の活動が活発な状態を指し、不景気というと経済の活動が不活発な状態を指す。
気というのはこのように活力の状態、ありさま、方向などを言う。
気は力そのものというより、力の状態や方向づけるものと考えていい。
力とエネルギーそのものには働きはない。
力やエネルギーは性格付けや方向づける事によって働きを持つ。
気は心という。
気と心は切っても切り離せない関係にある。
心気力。気力。
気というのは東洋的な概念である。
その為に、神秘主義的な概念ととらわれがちだが、決して非科学的な概念ではない。
むしろ、気という概念は重要な意義がある。
気は働きである。
気は目に見えないという事は一致している。
気は目に見えない得体のしれないものだけど、気がある事は分かる。
そして、何らかのパワー、力に関係しているというのも。
よく、元気かと声をかける。
しばらくぶりに合うと元気と聞く。
元気とは、人間活動の源となる気。
生気である。
つまり元気とは気の元を言う。
元気がなくなると、精気、生気、覇気もなくなる。
根気ともいう。
根気が続かないとか、根気がないともいう。
気が抜けるというのは、生気が抜ける事で、根気も、元気もなくなる事を意味する。
気がある事は感じるのだけど、ただ物理学的には証明できない。
それで気という者は迷信だという者がいる。
しかし、科学的に証明できないからというだけで否定するのは乱暴だ。
多くの人が、その存在を認識している以上軽々に否定する事はできない。
それこそが非科学的な行為である。
気は力の状態や方向を定める働きである。
力やエネルギーを一定方向に向ける、集中する働きを気という。
気分とか、気持ちが悪いとか、日本人は気という言葉をよく使う。
しかし、その割に、気の意味はよく理解されていない。
気を持つ、気持ちという言葉が意味するように、気を持つ持たないという事がある。
気を持たなければ力もエネルギーもただ貯まっているだけれ効用を発揮できない。
気を持つことで力は一定方向に向ける事も、開放する事もできる。
一気にやる。
気が緩むと間違いを犯しやすくなる。惰気(だき)
気が張り詰めると緊張感がみなぎる。気を確かに持とう。
志気を高めてやる気を出そう。
気を前向きに向ける。
気迫、気魄(きはく)。信念を最後まで貫き通す気概。
気概は、どんな状況にあっても屈しない強い気。
気骨は、どんな相手を前にしても自分の信念を曲げない気。
相手の気持ちを大切にしよう。
気を遣う。優しい気。
気がする。気にする。気のなる。気に留める。
相手の事を心にとめる気。
気が合う。相手と共鳴共感する事。
気が晴れる。迷いやわだかまるを霧散させした時の気分。
気分とは、心の状態。
気の持ちようによって働きは全く違ってくる。
気持ちを前向きに持っていくか、後ろ向きに持っていくかで、判断や行動に差が出るからで。
やる気がるか、ないかで、仕事に取り組む姿勢は、まったく違ってくる。
やる気が出ないと、どうも乗り気がしないという。気が進まない。
気に入る。気に召す。気が入る。
魂が籠る、心がこもる。
気が立つ。感情が騒ぐ。
気にも、勢いがある。気勢。気合。
目に見えない力や働きを感じる。
気配、妖気、気色、色気。
日本人は気という意味を日常的にさりげなく使っている。
しかし、重要な局面の時に気という言葉を用いる。
気という言葉が鍵を握っているのである。
気には、いい気、悪い気がある。
気を見る。気の状態を見る。
体の状態が悪くなると気持ちが悪いと言い。不愉快な事がると気分が悪いという。
終いには病気になる。
気息、息遣い。
平気でいられるか。
本気になれるか。
気を入れられるか。
気色、気持ちの表れ。
気随、思うが儘。
正気に、狂気もある。
正気を失うと気絶する。
勇気がるかないか。人としての本質にかかわる。
気には性格がある。気性が荒い、気立てがいい。
気質、気丈、内気、
侠気がある。
気位、気品、気風。
気は感情を動かす。
悋気。浮気。
短気、気が長い。
欲気、弱気、強気、
損気。短期は損気。
呆気、嫌気(いやき)、嫌気(いやけ)、
気には陰陽がある。
つまり、陰気と陽気がある。
天気というのは天の気である。
天気が転じて気象となる。
気には物理的な意味もある。
気体というのが典型である。
つまり目に見えない存在や力、働きを気で表現する。
空気、電気、磁気、蒸気、気化、気温、湿気、大気、暖気、排気、気流、湯気、気泡、涼気、冷気。
活気、気運、気鋭、意気。
動気。
気障(きざ)、気に障る。
霊気、若気、気重(きおも)、幼気(いたいけ)、英気、鋭気、怖気(おじけ)。
気前、気味、気楽、才気、
浩然の気とは、天地間にみなぎり充満し、万物万象の生命力や活力の源となる生々の気。