確かに、自分のためである。
自分を生かす事である。
しかし、何が自分のためになるのか。
何が、自分を生かす事になるのか。
自分を強くするのか。

自分は生かされている。
人は一人では生きていけない。
だから、自分は、自分以外の何ものかを生かすために生かされている。
自分以外の人の為に働く事で生かされている。
生かし生かされているのが、自分である。
自分以外の人を生かす為に働く事で、生かし生かされる関係が強化され、自分も強くなれる。

それが自分の為、自分を生かすことである。
生き生きと生きる。

多くの人の救いなる事。
多くの人の助けになる事。
多くの人の役に立つ事。
それこそが、多くの喜びを得る事。

何の為に、生きているのか。
誰の為に、生きているのか。
自分の為にか。
有名のなりたいのか。
偉い人になりたいのか。
金持ちになりたいのか。
何のために。誰の為に。

自分だけの為なら虚しい。
たとえ成功しても、共に、喜んでくれる人がいなければ。
大きく成功すればするほど、かえって虚しい。

自分を必要とする人がいる事が生き甲斐となる。
人の役に立つ事こそ、自分の存在価値を高める。
世の中に必要とされる事が自分の存在意義なのである。

大体、人の為に働くから「お金」がもらえるので、自分の為にいくら働いても「お金」は、もらえない。
何でもかんでも、自分の為、自分の為と教えるけれど、何が、本当に自分の為になっているのかを教えないと。
学校の勉強も、ただ、自分の為、自分の為と受験勉強を強要していながら、何が自分の為に役に立つのか納得のいくように説明できなければ、子供は、自分勝手に、自分を納得させるしかなくなる。
結局、納得のいく説明がしてくれないから、子供も自分をごまかす事を覚えてしまう。

人の為に役に立つからお金がもらえるので、それを忘れたら、金儲けは、歯止めを失って強欲な事になる。
なぜなら、金儲けそのものが目的化するからである。

自分だけの為なら、自分の限界に至ったら諦める。
嫌になったら、やめればいい。
自分の為と言われた、自分が傷つく事はしない。
自分が傷つく事をそれて極端に憶病になる。
人との付き合いを断てば、傷つかないで済むと思うようになる。
何も、自分から、新しい事に挑戦したり、新しい世界に飛び込んでいこうとはしなくなる。
最初からあきらめて引き籠ってしまう。

それを、今の親は、「嫌になったら、帰っておいで、やめていいよ。」と後押しをする。
他人と関わる事ないからと。
結果、若者は弱くなる。

自分以外の人や事のために働くから、人は自分を強くできる。
それが愛であり、志である。
女は弱し、母は強しである。

愛する人、志す処を出逢えた者は強くなれる。

そして、愛と志を実現するのは忠である。
忠は、隷属、服従を意味するのではない。
忠の、中心は、自分である。
自分のない者は、忠を尽くせない。
自分のない隷従、服従は、中とは対極にある。似て非なる事である。
忠とは、誠を尽くす事である。

何に対し忠たれというのか。
国民国家の忠の対象は国民の福利である。
君主でも、個人でも、軍でもない。
国民である。

人は弱いもの、自分を支える事、見ている人がいないとついつい自分に甘くなる。
自分ひとりくらい、一回くらい、今日一日くらい、俺なんて、誰も見ていないし、無理することないよ、楽しければいいんだ。

自分がやらなければ、誰がやるという強い意志がなければ、この世の秩序は、すぐに失われる。
秩序が失われれば、無法と暴力に支配される。
だから、一神教徒は罪と罰、天国と地獄によって規律を保とうとした。

日本人は、高い、公衆道徳と秩序を守ってきた。
それは、日本人としての誇り、この国を守ろうという意志があったからこそ。

日本人としての誇りが失われれば、たちまち、無法に支配されるようになるだろう。
自分の為に自分を正すなんてできない。
自分が守らなければならない事があるから、自分を正す事ができるのだ。
信義、友情、愛する人達、家族・子供たち、祖国、国民、平和、権利、道義、美意識、真理、善、恩義、神、法、義理人情、名誉、信念、志等々。
自分が守らなければならないのは何か。
地位や金、名声を守ったところで、それが自分の為だけなら虚しい。

自分の為だけに生きようとすれば、自分を見失い、自分を弱くし、結局自滅してしまう。
寄る辺なくなるから。
誰も、何も自分を支えるものがなくなる。
生かし生かされる、自分を生かす人々の関係。
自分と人々の関係を強くする事が、自分をも強くする。
そのためには、確固とした自分を持つ事。
人の役に立つ技術や知識を身につける事。
それが、自分を強くするのである。

結局、あなたのために言ても信用しない。
お為ごかしの事をいうなと。
綺麗ごとを言うな。
所詮、自分の為じゃあない。
お金の為じゃないと。

次の世代を担う若者の為といっても。
子供の為といっても虚しく聞こえる。
若者も、子供もまともに受けないのである。

世の為、人の為といっても、お為ごかしとしてしか受け止められない。
それでは、自分を強くできるはずがない。
何を信じていいのか、心の芯ができやしないのだから。

今やらなければ。
今やらなければ。
日本人の魂は消え失せてしまう。
英霊達よ。英霊達よ。力を貸し給え。
英霊達が命を捨てて、守ろうとしていたものが失せてしまう。

欧米列強に蹂躙され次々と植民地にされていたアジアの中で独立と主権を守れたのは、日本人としての誇り、気概。
今やらなければ。
今やらなければ。
日本人の魂は消え失せてしまう。
英霊達よ。英霊達よ。力を貸し給え。
英霊達が命を捨てて、守ろうとしていたものが失せてしまう。

お世話様、お陰様、お互い様と日本人は生きてきた。
日本人としての誇り、魂をなくしたら日本人ではなくなる。
取り戻そうよ。
日本人としての誇りを。
日本人の魂を。

喜ぶ人の顔が見たい。
ありがとうとい言葉が、人の成長を促し。
褒められたいという気持ちがやる気をおこし。
認められたいと思うから、頑張れる。
どうでもいいと思えば、どうでもいい、投げやりで、いい加減な人生しか歩めない。

一番つらいのは、無視される事。
喜びや、悲しみを分かち合えない事。
一人でいる事。
誰にも認められない事。
わかってくれない事。
素直に認めようよ。

誇りは、自分の為ではない。
自分が大切なものを守るからこそ、生まれるのだ。
自分が為すべき事を為すから持てる。
為すべき事も為さず。
結果も出さず。
守るべきものも守れもせず。
力もない者は誇りなんて持てない。
誇りでなく、虚勢に過ぎない。

お世話様、お陰様、お互い様と日本人は生きてきた。
日本人としての誇り、魂をなくしたら日本人ではなくなる。
取り戻そうよ。
日本人としての誇りを。
日本人の魂を。