お芝居だって、ドラマだって、主人公だけだ成り立っているわけではない。
脇役の存在や、大道具、小道具、照明、監督や演出家、脚本家に、衣装、それこそ、陰に陽に多くの人が関わり合う事で成り立っている。
生涯、脇役に徹する事で、名わき役として名を遺す人もいる。

何が大切かって。
自分が何に向いているか、適しているかを知る事だよ。
人、それぞれに得手不得手があってさ。
長所も欠点もある。

他人から見れば弱点に思える事も、やりようによっては長所になる。
自分が何に向いている事かを知る事、見抜く事。
それが、肝心なんだ。

主役に憧れるのはいいがね。
夢ばかり追いかけても、結局自分を見失うだけ。
天性に力がある人もいるけど、それは稀さ。

それより、自分の持ち味をどこまで発揮し得るか。
美人は三日見れば飽きると。
その点、味のある顔の人は、見飽きないとね。
自分お得意なところをいち早く見つけて徹する事さ。