ところで私は何をしたらいいんですか。
これがとどめの質問だね。究極的質問。
答えられなければ、痺れてしまう。
それが答えられなければ責任者とは言えない。
ああだこうだ言ってはぐらかしたり、怒り出す奴がいたら、そいつがわかっていないんだよ。
意味もなく、わめいたり、怒ったりするのは、わからない証拠さ。
わかっている人は、ちゃんとわかるように説明してくれるよ。

よく言われたのは、会議は、終いの三分で決まるんだからな。
途中、居眠りこいてもいいから終いの三分は、聞き逃すなよ。
集中しろ。緊張しろ。

この部屋を一歩出たら何をしたらいいかわかっているのか。
会議室を一歩出て何をしたらいいのかわからなかったら、会議室から出るな。
一歩出たら何をしたらいいかわかるまで、食い下がれ。話を詰めろ。
遠慮はいらぬ。会議は格闘技なんだ。

わかりましただ。一回聞いたくらいでわかるはずないだろ。
聞いた風なこと言うな。
わかったというなら、何をしたらいいか、この場で、たた今言え。答えろ。
いい加減な事、言うなよ。
こっちは真剣なんだ。命がけなんだ。

なぜ、質問しない。
会議終わったら、二度と言わないからな。
後で質問しようたって駄目だからな。
何にも答えないぞ。
質問するなら今ここでしろ。

だから、あれほど聞けと言っただろ。
あの時、聞かなかったんだから、俺は知らん。自分で考えろ。

やってみなければわからないだろ。
やる前から結果を考えて、迷ってどうする。
やらなければ解らない事はやるしかないんだ。
最初から失敗する事なんて考えていたら、何もできないよ。
できる、できないなんて議論する時間があったら、何からできるかを考えろ。
できる事を考えろ。こっちは、そんな事議論するほど暇人じゃないんだ。

やるか、やらないかだよ。
やると決まったらやるしかないだろ。

できるか、できないかなんて、その後、考えろ。

何が出てくるかは、蓋を開けてみないと解らないな。
だけど一度蓋を開けたら、最後までやりぬけ。
やり抜くしかないさ。
それにいつまでも蓋しておくわけにはいくまい。
度胸を決めて蓋を開けるさ。

儲かるかだって、そんな事、やってみなければわからないな。
だから、面白いんじゃあないか。
結果がわからないから、遣り甲斐があるんじゃあないか。
最初から儲かるなんてわかっていたら、誰だってやるさ。
同じ商売だって、儲けている奴もいれば損している奴もいる。
不景気な時や業界だって成功している奴はいるんだ。
やり方次第だな。
最後は帳尻を合わせるしかないよ。

いやならやめろ。辛気臭いから止めちまえ。やる気あんのか。
そんないい加減な気持ちじゃあ、できる事もできなくなる。覚悟を決めてやれ。
失敗した時のこと悩んで、くよくよしたって始まらないじゃあないか。
当たって砕けろだ。

なまじ、纏めようとするから纏まらないんだ。
ぶっ壊すくらいの気持ちでかかっるくらいがちょうどいい。

営業はな。断られた時に終わるんじゃあないんだ。
嗚呼、もう駄目だと自分が諦めた時にあわるんだ。
だから、あきないというのだ。
むしろ、断られた時から営業は始まる。

自分の考えでやるんだ。最後は自分で決めろ。
そうしなければ、責任が持てないぞ。
覚悟もないまま親になるから、子に責任が持てないんだ。
子供に責任を持とうとしたら、馬鹿な事は出来まい。
親父とは、そういうものさ。

適当、いい加減、出鱈目。アバウト。行き当たりばったり。思い付き。
馬鹿野郎。
できるわけないじゃないか。

点と線を結ぶような仕事はするな。
三手先まで読め。
詰めは厳しく。
抜けなく。漏れなく。重複なく。全て。

どんな奴が成功するかって。
馬鹿利口じゃあない。厚顔無恥な奴さ。
要は、度胸のある奴にはかなわない。

いつの間にか68になったよ。
夢中でやってきて、なんとか、こなしてきたというのが本音だね。
なんでも、始めたらやり切る事だね。
やる前から、結果を考えても仕方ないね。
俺だって、自慢ではないが、上手くやったとか、できたなんてことはめったないね。兎に角何とかやりぬいたというだけさ。振り返ったら赤面の至りだね。若いからできるんだよ。それ以上悩んでも仕方ない。
その時、その時に最善を尽くすしかない。その時その時は最善だと思ってやってきただけだよ。反省すべき事は多々あるからね。反省は、未来に役立てる為にやるんで、自虐的になったり、言い訳したり、自分を惨めにするためにするわけではないさ。
蓋を開けたら、何が出てくるかわからないよ。でも、蓋を開けたら、最後までやり切る事だね。途中で投げ出すくらいならやらない方がいい。やると覚悟したら、やり切る事さ。
何を改善するという事は、問題があるという事で、それは、自分の失敗やできなかった事。それを任せる以上は覚悟はするさ。古傷をえぐるような事だからね。
成り行きに任せようと強い意志でやろうとやらなければならないことに変わりはない。成り行きに任せれば、今は、何とかなるかもしれないけど事態は悪くなるだけ。だったら、今やる抜くしかないね。自分が出来なかったことを任せる以上は文句は言わないよ。やりたいようにやればいい。
責任は負うさ。どんな結果になろうと責めやしない。やり抜いたらという条件は付けるけどね。
信じたようにやればいいさ。そうしなければならないと思うのなら。遅かれ早かれやらなければならないなら、先送りすればするほど成功はおぼつかなくなる。若くて、気力体力が充実しているうちにやるしかないよ。
できるうちにやるしかないね。後はうまくやろうとか、結果を考えずにやり切る事だね。
反省なんて後ですればいいよ。

お恥ずかしい限りです。
何もわからないうちに操縦桿を握られされて、なんとか、障害物をかわしてきたというのが本音ですね。
経営者なんて、皆、多かれ少なかれ同じじゃないんですかね。
思い通り、予想通りに行ったなんて後付けですよ。
実際のところ目の前の障害を避けるのに精いっぱいで、それで泣いたり喚いたり。
人を批判しているゆとりなんて、少なくとも僕にはないですね。
その時、その時、現実を直視して最善を尽くす。人事を尽くして天命を待つ心境ですね。
運がよかっただけ、運がよかっただけ。
だから、大概の経営者は、自分の神様に祈っていますよ(笑)。
それが偽らぬ本音ですね。誇るべき事があるとしたら、どんなことが、あっても最後まで自分の節度、信義を守る事ですかね。自分を裏切ったら、その時、本当にお終いになってしまいますからね。
本年もよろしくご指導のほどお願いいたします。
それだけは忘れないようにしたいと思っています。

ところで私は何をしたらいいんですか。
神様、私は何をしたらいいのですか。