うっかりミスは,一人では防げない。
それが、保安の原点。
だから組織化するので、組織化すれば、効率がいいとか考えるのは幻想。

だから、ウッカリミスは怖いといっただろ。
ウッカリミスを舐めてるから、甘く見るから、足元をすくわれる。
保安は、ウッカリミスをいかに防ぐかが鍵。
ウッカリミスをなくそうとして発展してきたのさ。
うっかり忘れないよう。
うっかり忘れてもミスしないようにね。
考えるさ。

昔は、うっかり、やかんを火にかけたのを忘れて火事を出した。
だから。ガス器具メーカーは、やかんが一定の温度まで上昇したら自動的に火が消えるようにした。
それが、保安。

うっかりミスは、社員全員、一人ひとりが取り組まなければ防げない。
責任者が一人でがんばっても防げない。
うっかりミスによる事故は、絶対に、あってはならない事故と全社員が受け止め、全社一丸となって会社を仲間を守る。
そういう気概で取り組まなければ。

うっかりだから仕方がないでは済まされない。
うっかりだから、真剣に取り組む。
怖いと思う者は、率先して、調査、教育に取り組め。
特に、これからこの会社を担っていく若者は、自分から手を上げろ。

皆で、この会社を、この国を、自分の人生を守っていくんだ。
他人頼りしてはいけない。

うっかりミスは、決して他人事ではない。
俺は、絶対に自分を信じない。
必ず、他人の意見を聞くよう心掛けた。
ただ、決断は自分でする。
だから、決断で必要なのは覚悟だ。
俺が指示しなくても、俺がいなくても、責任を持ってやり抜く。
その覚悟をもって

組織化すると効率が良くなるとは限らない。
かえって、効率が悪くなったり、面倒くさくなる。
なぜなら、組織化する理由は、一人でできない事があるからで、すべて一人でできるなら、組織化なんて必要ない。
いい例が、子作りである。
子作りは一人ではできない。

子供が出来た後で。俺に責任ないなんて言えないだろ。
勝手に生まれてきたんだとも。
相手の感情を無視するなんて許されないんだよ。
だから、子育ては、みんなで協力し、助け合わないと。
それが原点だよ。
そう。神に誓ったはずだろ。

安全確保は、自分の問題であり。
他人ごとと考えていたら根本的な解決はできない。
自分の問題だけど、一人ではできない。

一人で抱え込むな。
それが一番悪い。
自分が苦しめばいいと言うのは、思い込みで、その人間が限界に達し、同素養もなくなったら、影響は組織全体に及ぶ。
明らかに無理だと感じたら、速やかに、周囲の人間の助けを求め、応援してもらえ。

一人の問題ではないんだよ。
全員の問題なんだよ。
一人が誤れば済むと言うわけではないんだよ。
結果に対する責任は全員が負うことになる。
トップがいくら自分意厳しくても、末端の人間がいい加減では、ウッカリミスは防げない。
会社が潰れたらトップが責任を追えば済むと言うわけではなく、社員全員が路頭に迷うのだ。

個人の問題として片付けるのは、簡単だけど、それでは、根本的な解決にはならない。
結果的に責任を負わされるのは、皆なんだよ。
うっかりミスを防ぐためには、仕組みに目を向けるべき。
仕組みは変える事はできるが、人の性格はおいそれと変わらない。
あいつの性だ、あいつが悪いと言ったところで何も変わらない。
仕組むを変えようとしない者は、個人攻撃をする。
それでは何も変わらない。

人を責めるだけでは、何も変わらない。
一人では、駄目なんだ。

だから助け合おうよ。
自分の仲間が苦しんでいたら、見過ごすなよ。
少なくとも、話ぐらい聞こうよ。
できる範囲でいいから、助け合おうよ。

一人でできないから組織を作るのだからさ。

責任者は孫悟空ではない。
分身の術を使うわけにはいかない。
個々の現場、信頼して任せるしかない。
信頼が出来なくなった、組織は保てない。
だから、報連相を欠かさない。
一人のしては、孤独にしてはいけないんだ。

保安は、ウッカリミスとの戦いなんだ。