売上や利益の減少は、社員にとって他人事ではなく、自分の身に降りかかる事。
この点を忘れないよう。
最近、物事を自分に関連付けて考える習慣がなくなりつつある。
それは、学校では、自分が学んでいる事が、成績以外、直接、自分に影響しなくなってしまったから。
成績と言ってもそれは試験に影響するだけで、自分の生活に直接、影響するわけではない。
コンビニで働いている外人にとって、日本語を学ぶ事は直接生活に関わる。
しかし、学校でいくら英語を勉強しても、それが自分の生活に影響するわけではない。
その感覚で社会に出たら自分の仕事を自分の生活や将来に重大な影響を及ぼしている事に気がつかなくなる。
今の人は、物事を関連付ける事、特に、自分と関連付ける事が下手だ。
しかし、この事は、生きていく上で深刻な障害となる。
野生の動物が、命のかかわる危険な兆候を自分と結び付けられないようなもので。
世の中の出来事や変化、会社や家族の危機を自分の事として捉えられなくなるからだ。
会社の業績は直接、自分お生活に振るかかる。
また、若い社員にとっては自分の将来を左右する大事なのである。
社員教育の結果は、教育する側に直接降りかかる。
間違った教育をすれば、間違った反応が教育した側に向けられる。
他人事ではない。
だから、教育は自分とって何が大切か。
何を自分は期待しているのかをハッキリさせる事から始まらないと。
自分は、親から「私たちの事はどうでもいいから、自分の好きなことしなさい。」と。
年をとって急に親の世話を観ろと言われても。
それならそれで、子供の頃から家の問題を相談してほしかった。
親として、家族として子に何を期待するのか、それを、明確に持つべきなのだ。
昔は、親孝行は第一の徳目の一つだった。
会社の出来事、業績に無縁な社員はいない。
会社が赤字になっても、業績が悪化しても、俺には関係ないと言える社員はいない。現実的に。
若い社員にとって自分の将来を左右する大事なのである。
会社が潰れても関係ないと言える社員はいない。
だから、みんなで一致協力して収益を計るのだ。
社長だけが会社の業績に責任を負っているわけではない。
全社員が結果によって責任を取らされる。
それが真実である。

皆の事は、自分の事。
自分の事は、皆の事。
それが組織であり、会社。

会社の規模が大きくなると、問題意識も薄まる。
それが大企業病。

若い人ほど、会社の業績の影響を受けるのに。
若い人の意見ほど、経営に反映されない。

それが問題だ。

賛成する者は沈黙し。
反対する者は主張する。
どちらも全体を代表しているわけではない。
だからこそ、会議やワークショップ、調査などを通じて全体の意見を吸い上げる必要がある。

人は、自分の見える範囲でしか、知りうる範囲でしか、判断ができない。

だから、若者は声を上げる。
誰も聞いてくれないからと諦めたら、自分の人生を諦めることになる。
会社を良くしたい、皆のためにという一心があるなら、少なくとも、傾聴に値する。

遠い中東の出来事、ウクライナの戦争も、海流の流れの変化も、アメリカの大統領選挙の行方だって、為替の動向だって、我が身に結びつければ他人事ではなくなる。
肥った豚になるな、痩せた狼になれ。
我々が求めるのは、家畜の自由でなく、野生の自由だ、
飼い馴らされてたまるか。
もっと猛々しく、獰猛に。
自分たちの自由は、自分たちで勝ち取るのだ。
俺達は一匹狼ではない。
仲間がいる。仲間を信じて。

どちらに向かっていくかを間違えるなよ。
社長に背を向け、外に向かっていくんだよ。
幹部、管理者、スタッフは、社長に背中を見せられなければ、駄目。
現場は最前線。
現場の人間が内向きになり、言い訳を始めたら、内側に潰れる。
社長がやれと言ったらやる。
現場は外に向かって戦いを挑まなければ。
敵前逃亡を企む人間とは手は組めない。
幹部、管理者、スタッフが、現場に代わって社長に言い訳をすれば、つぶしあいになる。
いかに

幹部、管理者、スタッフは、言い訳なのか、問題点なのかをみぬく。
言い訳も、問題点も、前段は同じ。後段が違う。
つまり、だからどうした。どうするが違う。
後段が、だからやらないとか、できない。あるいは、考えていなければ、言い訳。
こうするとか、こう変えるといえば、問題点をあげている。
だから、どうするに結びつかなければ、すべて言い訳。
最初からやる気がない。目を外に向かせ。外の敵に向かってあかせるかを考えろ。

人は、嫌なことや嫌われる事は、やりたくない、避けよう、逃げようという心理が働くものよ。
できれば、言いたくないこと、叱ったり、注意したり、罰したりしたくない。
また、見ず知らずの人のところへ行って売り込みに行くなんてしたくない。
それをどうしたらやらせるか。
だから、よく言ったのは、支店長と客、どっちが怖いか。
客より支店長が怖ければ、客の方に行くし。
客が怖ければ、支店長に向かう。それが人情よ。
誰だって、やりたくないことから逃げたい、避けたい、それが克服できないと、一人前の、組織人にも、セールスマンにも、社会人にもなれない。

子育ってと同じ。
小さいうちは、母親の影に隠れいたいのをどうやって、外に向かわせるか。
同じさ。
それを総力でやる、やらせる、それが幹部の仕事。

社長一人に任せられる事ではない。
少なくともね。
支店長一人でもできない。

どう攻略するか、どう攻めるかを考えろ。
まともすぎるよ。真面目すぎる。友達の母親が言っていたよ。
なんだって、頭にバカがついちゃあ駄目だって。
バカ真面目とか、バカ正直。
成績が悪かった時に、よってたかって馬鹿だ間抜けだと言って成績上がればいいよ。
かえってやる気なくすのが落ちだろう。
目的は、成績を上げることなんだからさ。
チットは、考えろよ。
みんなで打ち合わせて。
どうしよう。どう、はなしを持っていこうって。

誰だってやりたくないんだよ。
危険な事、汚いこと、きつい事、厳しい事、辛いこと、難しい事、恥ずかしい事、力のいること、つまらない事。
でも仕事はそう言ってられないんだからさ。

将来、自分達がなんで飯を食っていくかの問題だからな。
苦楽をともにしていく仲間の話をしているんだからな。
資格だって、教育だって。
本音で言えば、社員教育なんていらない。
勉強会があれば。

飯の種なんだよ。
客に手つけたら、他人の米びつに手を突っ込みやがってと。
要は生活かかっているんだと。

担当を決める。
たったそれだけのこと。
たったそれだけのことをしないだけで、すべてが動かなくなる。始まらない。
ただ決めてみればいい。
それだけでもわかってくる。
やらなければ、いつまでもわからない。
たったそれだけの事をやらない為に何も始まらないことが。

担当を決める。
それでどうすると次に繋ぐ。
そうすれば、後は流れ出す。
流れに任せても話は進む。

担当を決めれば仕事の話になるから。
逆に、担当を決めないと仕事の話にならない。
なぜなら、担当は、仕事の話にしないと、立場が固まらないから。