もっと、自分のこと大切にねしないと。
もっと自分のこと好きさならないと。
愛さないと。信じないと。

だってどんなに羨んでも、憧れても、他の人にはなれないんだから。
それに誰だって劣等感はあるさ。
背の高い人は、背が高いって嫌われると言うし。
背の低い人は馬鹿にされると憤るけど。

人間なんてさ。
大きすぎるし。
小さすぎるし。
肥っているし。
痩せているし。
醜いし。
気が小さいし。
見栄っ張りだし。
我儘だし。
嘘つきだし。
寂しがり屋だし。
優柔不断で何も決められないし。
引っ込み思案だし。
舌足らずだし。
口下手だし。
欠点だらけで、いいとこなんてあまりないよ。
確かにね。

でもね、自分は、たった一人。
この世界に、たった一人しかいないんだから。
自分の事、大切にしないと。

皆は、仲間を必要としているんだ。
わかってきただろ。
一人では生きられないんだ。
助けが必要だということが。
苦楽を共にし、同じ釜の飯を食い。
一緒に泣いたり、笑ったり。
飾ることなくさ。自分の弱みや醜いところを曝け出せる。
そういう仲間さ。
仲間がいないとね。

一緒に笑いあえる仲間ね。どんな時にもそれが大切さ。

時には、喧嘩をしたり、議論になったり。いいさ。
でも、下を向いて、押し黙ってね。
自分を殺し、抑えて、周囲の人間にただ上辺だけを合わせ、自分を装っていたら、自分がわからなくなって、終いにはなくなってしまう。

いいんだよ。
わからなくても、できなくても。

うまくなんていかないし。
ついつい、人に当たって傷つけることがあったり。
意地悪になったり。
卑屈になったり。
当たり前だよ。そんなこと。

つまらないこと言って、受けなくたって。気にしない、気にしない。

黙っていてもいいんだよ。
一緒にいたら、何か喋らなければなんて思うことないんだよ。
そう考えるだけで疲れてしまう。
そばにいてくれるだけでいい。
それが仲間さ。

話したくない。
そばにいてほしいだけ。
死んだ友はそんな奴だった。
そのことに気がついた、次の日に、あいつが死んだと聞いたんだ。
あいつが欲しかったのは、何も言わずにそばにいてくれる仲間だったんだよ。

あれは、俺が高校一年の夏休み。
帰りの地下鉄が、俺と同じだったあいつは、いつも、一緒に帰ろうと俺を誘った。
その癖、電車の中では、自分の事ばかりして。
話しかけても、返事もしなかった。

一学期の終わりに、あいつは、いつものように誘ってきたけど。
その日は、なんだかうざったくて、あいつの誘いを嘘ついって断った。

別れ際のあいつの顔が忘れられないで。
気になって、夏休みが終わったらすぐに謝ろうと決心した次に日の晩に友達から、あいつの死を告げられた。あいつは、ただ、横にいてほしかっただけさ。
わかってほしとか、何かを聞いてほしとかね、そんな事、望んででいたわけではなく。
それに気がついたのは、あいつの死を告げられた前日。

あの時は、泣けなかったな。
泣きたかったら泣けばいいさ。
泣けたどれほど楽か。

あれ以来俺は、お前のことわかるとかね、言わない事にしている。
ただ横にいてやるからさ。
あまり、自分を責めるなと。

だからさ。自分の事もっと大切にしなければ。
自分を責めても何も解決なんかしないんだよ。
反省する事は大切だけど。
必要以上に自分を責めるのは、結局、逃げているだけさ。
大切なのは、こうやって一緒に生きていると言う事さ。
なんだかんだ言いてものね。

でもね、何も言わずに一人で死ぬのは卑怯だよ。

自分を卑下しても何も変わらないし。
自分は駄目な人間だ、馬鹿だ、間抜けだと言いてもね、何にもならない。
俺は、駄目な人間だと言ってもね。
見せかけの同情はしてくれてもね、本心から同情なんかしあしない。
同情するどころか否定すらしやしない。
自分が惨めになるだけ馬鹿々々しい。
世の中に何の影響もない。

だから、自分を蔑むのはやめよう。
自分を憐れむのもやめよう。
くだらんから。

俺も、いろいろあってね。
何で、こんなにつらいんだろうと、苦しんだろうと…。
でも、ある時、はっと気がついたんだよ。
自分が許せないんだと。他人を許すのは難しいけど。
それ以上に、自分で自分を許すのはもっと難しいて。
他人を信じられないのではなくて、信じている自分が信じられないのだと。
自分が許せないから、こんなに辛くて、苦しんだと。
自分を許そうよって、そうその時思ったんだ。
気がつきはしたけど、じゃあ簡単に自分を許せるかって、これができない。
それで、神様をね、信じる事にしたんだ。
誤解しないでね。
僕は、変なカルトみたいな事ではなくてね。
自分を許すために、自分の神様を必要としたんだよ。
でも、君たちも、もう自分を許したら。
それが出来たら、随分と楽になるよ。

もっとね、自分の事好きになる事さ。
もっと、もっとね、自分を愛する事さ。

だって、自分の境遇を呪ったて、それで、幸せになれるわけではないでしょ。
大谷翔平になりたくたってなれないし、木村拓哉になりたくったてなれないし。

だけどさ、ジャニーズの話なんて聞くとね、一見華やかに見えても、心の底に拭いきれない闇を抱えてんでしょ。外見からは、うかがい知れないよ。
大金持ちになったて、財産をいつ失うかビクビク、戦々恐々とするくらいなら。
贅沢なんて望まずにね。自分一人生きていくなら、一部屋あれば十分で、何十室もあるような豪邸なんて必要ではないし。

結局は、自分の事なんだよね。
自分の心の叫びというか。
心の奥に縮こまっていて、奥底に隠れている自分ね。
怖いんだよね、自分を出すのが。
自分を出して傷つくのがね。

よく、自分の問題なんだから、自分で解決しなさいと言うけど。
それ以前に、本当の自分を出していいのかどうかもね。
自分の事、解らない。わからないもんさ。
わかっているようで、わからないんのが自分。

いいんだよ。
自分を出しても。
自分をのびのびとさせないとね。
他の人に自分を曝すのが怖かったら、お出で、話を聞いてあげるよ。

でも答えは期待しないでね。
お前はこうだとか、お前のことわかったなんて言わない。
言えない。
ただ、話を聞いてあげる事はできるよ。

自分を見つけるのは自分さ。
自分の事がわからなくて困っているんだから。
だから、自分をぶつければいいさ。

とりえなんて一つあれば、十分、生きていける。
総てにおいて、他人より優れたい、なんて思うのは、あさましい業だね。
昔、思ったね。
王選手の様に世界記録を作らないと(といってもはるか昔の事だよね。)喜びが得られないのと。
たった、一本のホームランで歓喜に浸れるのと、どっちが幸せかなと。
どっちともいえないんじゃない。

神様が与えてくれたこの体をさ、大切にしなければ、この顔を好きにならなければ、もったいないじゃない。他人を羨んだり、憧れたところで、いい事何にもないもの。
自分を好きにね。自分を愛さなければ、幸せなんて寄ってこないよ。
それで、嗚呼なんて不幸なんだと嘆いたところで意味ないじゃない。
幸せになりたければさ。神様に感謝してさ。
自分の事、好きにならなければ。
愛さないと。

自分は、自分さ。