喋ったら損だと思うか、得だと思うか。
迷ったらやらないのか。やるのか。
この考え方の違いは大きい。

俺は、親父たちから、会議に出て、何もしゃべらずに帰ってきたら損だろうと教えられた。
だから、俺は、どんな会議に出ても、必ず、何か質問し要と心がけた。
今は、喋ると損だと教え込まれるみたいだ。
雉も鳴かずば撃たれまいと。

親父たちの時代は、黙っとれと言っても黙らなかったけど。
今は、喋れと言ってもしゃべらない。
親父たちに「五月蠅くてたまらない。」なんて、言おうものなら、「話してくれるだけありがたいと思え。」と窘(たしな)められた。
出てくる奴は、叩けばいいが、引きこもっている奴を引き出す方がどれくらい大変か。
学校とは違う。黙って、授業を受けていらばいいというのではない。
授業では静かにしてないと怒られるけど、仕事場では、言いたいことも言わないでいると怒られる。

親父たちは、喋りやすくって喋っていたわけではないよ。
下手な事を言ったら、それこそ殺されかねない。
それこそ、封建的で、権力主義的な時代だからね。
物を言うのも、命がけさ。
それでも、黙れと言いても、引き下がらない。
それを、根性というのでは収まらない。
信念というべきだよね。
覚悟さ。

昔に比べって今は、物分かりがいい。
とりあえず、話を聞けと。
でも、当時は、話なんて聞いてくれない。
力づくで黙らそうとする。
それでも、黙らない。
発言する者も、命がけさ。
礼節をわきまえ、筋が通っていれば、少なくとも、その度胸、心意気は許された。
それさえ許さなくなったら、世の中、お終いだね。
先は見えっている。
人心が離れるからね。人の世でなくなる。

今は、何でも自由。
何を言っても許される。
なのに本当の事は、誰も言わない。押し黙る。
会議なんて静かなものよ。お通夜みたいな会議が多い。
皆下を向いって話さない。
本心を明かさない。
面と向かって、口を開かせるのに苦労をする。
喋ったら損だみたいに思っているようだ。

普段、話馴れてないから、たまに、喋っても的外れ。
それで、窘(たしな)められて、また、話せなくなる。
馬鹿みたい。
いいの、いいの、最初は、頓珍漢で。
恥をかきなさい。
恥破は、かいって知るもの。
泣きたければ泣けばいい。
昔、仲間が言いたい放題言って、話がぶっ壊れって、すまん、どうしたらいいというから。
「泣け。」といいたことがある。
そう言ったら泣きやっがった。
しょうがないから、皆には、俺が頭を下げた。
失敗は糧だよ。
反省しないのも問題だが、そこから、立ち直れなくなるのも問題。
それで、泣けと。泣いて二度とするなと。
何事も、前向きに。
やっるきゃない。

座して死を待つくらいなら、進んで道を切り開こう。
最後まで、諦めるな。
それにしても、喋れ。
口は、話す為にあるんだぞ。
言わなければわかるか。
言いたいことがあったら、はっきり言え。
面と向かって言え。
面と向かって言わずに、裏で、こそこそいうのは、卑怯だ。
裏でこそこそ言わずに、この場で言え。
この場で言えなければ、裏で何も言うな。
何も言わずに引き下がるな。
その代わり、自分の言った事には責任をもって。
それが、日本男児。

会議は格闘技。
死力を尽くして、みんなの運命を決する場。
真剣勝負の場。

いうだけ言ってごらん。やるだけっやてごらん。
言っても駄目なら、しかたないけど。
やるだけやって、できなければ、諦めがつけど。
言えば何か変わるかもしれないし。
やれば、ひょっとして、道が開けるかもしれない。
何も言わず。何もやらずに諦めるのは損だよ。

昔、親父に、殴られたら、殴られ損じゃないかっていたら。
怒鳴られようが、叱られようが、喚かれようが、怒られようが、殴られようが、ちったあ、痛い目にあうが損にはならない。
それより、確認もせず、糺すこともせず、言う事もしないで、後で、問題が、生じた方が大損することがある。そういう時は、聴くべき事を、聞いておかなかった方が悪いんだ。
転んでもただ起きない。

親父に言わせれば、昔の軍隊というところは、靴に足を合わせろという世界。
でも、そんなこと真に受けて、サイズの合わない靴を履いて行軍させられたら死んでしまう。
現実に、何人もそういう奴を見たよ。
だから、ぶん殴られようと足のサイズに合った靴に変えてもらうんだ。
顔相が変わるほど殴られても、死んでしまったら元も子もないからなと。

何もやらずに、諦めるのは、損だ。
たとえ失敗しても、やっただけ得だ。
失敗は取り返せばいいけど、何もやらなければ、何も得られない。
これでいいなんて思うのは損だ。
これからだと思うから、やる気が起こる。
何もやる気がなくなったら損だ。
苦労するから、得がある。
恵まれて育つのは、損だ。
自分が努力して勝ち取るから、得なんだ。
簡単に得られるものは、それだけの感動しかえれれない。

世界記録を打ち立てないと満足できない人もいれば。
たった、一本、ヒットを打っただけで同じくらいの感動を得られる人もいる。
どっちが、得か、それは、考え方の問題。
ただ、言えることは、何もしない人間は、何も得られないし。
どっちにしても何も感じられない人間は、損をしている。

迷うくらいなら、行動に移せ。
だって、やらなけらば、何も、わからないし、得られないだろと。
やる前から、ウジウジ、結果を悩んでも、しかたないだろ。
戦う前に、白旗を揚げるな。
やってもないのに、あきらめるな。
やると決めたら、どこまでもやるさ。
それが、男の意気地。
当たって砕けろ。
七転八起。
いいんだよ。
悔しければ泣いて。
悔しくもなくなったら、もぬけの殻さ。

失敗は若いうちにやっておけとも。
若いうちなら許されても、歳をとったら許されない事があるからなと。

相手に合わせようとして心にもないことを言うな。
心にある事を言え。
自分の本心でもないこと言って褒められても何もうれしくないし。
逆に、怒られても、心から出たことでない限り、反省もできないし、反論する事もできない。
改める事もできない。自信にもならない。
せいぜい他人の性にするのが関の山。
ただ、後悔と悔しい思いしか残らない。
自分の心から出た事なら、改める事も、反論する事もできる。

自分の思たことを素直に口にだす。
叱られるなら叱られる。
戦うなら戦う。
改めるな改める。
心にもない事を言ったら収まらなくなる。
大体、自分が収まらない。
恥は掻いて知るもの。恥をかいたことのない者は、恥知らず。

話したら損。
目をつけられた損。
どうせわっかてもらえないんだから、恥をかくだけ損。
いやな思いをするだけ損と考えるか。

言わずに引き下がるのは損。
どうせ、わかってもらえないなら、ここで言わなければ損。
何も言わなければ、自分の責任されてしまうから、喋らなければ損。
せっかくチャンスを与えられたのに。発言もしなっ方ら損。
たとえ失敗しても、何も経験しないのは損。
黙って引き下がったら損。
せっかく、貴重な時間を割いてきたのに、誰にも気が付かれなかったら、つまらない。
この世に生まれてきたのに、人の言いなりになっていたら何の得にもならない。
人の言いなりになって、自分のやりたいこともできず、後始末ばかりしているなんて損々。
自分のやりたいこともせずに、引きこもているなんて、時間の無駄。
いろいろな事に挑戦し、いろいろな事して、いろんな人と出会うから豊かになる。
得なんだよ。
生きて、何もしないなんて損じゃない。
引きこもてばかりなんて、そんな性分だね。

どうせ、言ってもいわなっくても批判されるのなら。
言わなきゃ損だよ。

「お金」は、使わなければね。
ためてばかりいてもそんなんだよ。

考え方の問題だよね。
ケチとか、しみたれてなんて言われてね。
やらなきゃ損だよ。
喋らんきゃ損。

踊る阿呆に。
見る阿呆。
同じ阿保なら、踊りにゃ損々。