昔は、前の日に学校の支度をするのは、子の責任。それを躾けるのが親の責任とハッキリしていた。
忘れ物をしたら、子供が叱られ、廊下に立たされた。
今は、子供が忘れ物をすると親が叱られ、慌てて届ける。
食べたいものを言ったら、いつでも料理が出てくれれば、そりゃ楽さ。
でも料理が出てこなくなったら飢えてしまう。
一番大変なのは、食材を調達して調理する事。
料理もしないで、他人の作った料理にケチをつけていたら、終いには、誰も料理してくれなくなる。
そりゃあ我儘だよ。自分で作れないなら、黙って食うしかない。
そして、後始末は、自分でする。自分できるように躾ける。

何事も決断が先。仕事はその後。
最初にきっちりやる事を詰めないで、最後に細かいところの確認をしなければ、仕事に責任が持てない。俺は、お前を信じるからと、一見、鷹揚に構えて、丸投げしたうえ、最後の段階で俺は聞いてないはない。最初を曖昧にしたら、最後まで曖昧になる。
やってから決めるのではなく。やる前に決める。
ルールやレートは、ゲームを始める前に決める。
ルールやレートがハッキリしなければゲームは始まらない。
ゲームが始まってからルールやレートを決めるような仕事はするな。
男は、決断しなければ子はできない。
だから、男は子に対して責任を負う。
責任者は、はじめに決断し、最後に確認をするから責任をとれる。
自分の目で確認しなければ責任が持てなくなる。

最初をしっかり詰めて、最後を締めない仕事を親父たちは、頭と尻尾のない仕事と言って一番嫌ったもの。餡子だけの饅頭を作るな。美味しいところどりをするなとね。
仕事は、ウィンナーソーセージのようなもので前と後ろを締めなければ中味は詰まらないともね。
穴の開いたバケツでは水はくめない。底に穴をあけるなとも。
ええわ、ええわで仕事を始めたら、いい加減な仕事しかできない。最後までええわ、ええわになる。
きちんと躾が出来なければ、部下を叱ることはできない。

仕事は先決め。後決めはない。
最初にきっちりけじめをつける。
最初からけじめをつけるから、最後までけじめがつく。
何事も最初が肝心。

仕事は、鰻のようなものさ。
尻尾を捕まえようとしてもヌルヌルとして掴みどころがない。
首根っこをしっかりと抑えろと。