明日できるかもしれないが、一年たってもできないかもしれないという仕事ではなく。
明日はできないけれど、一年後には確実に実現できる仕事をする。

出店すると決めたら、次の日に出店できたら、誰も苦労しないの。
出店するためには、やるべき事は、沢山あるの。
やるべき事をすべて洗い出して、順序よく組み立てて、手分けして、手際よくやらないとなる事もならない。

やると決めたからと言って仕事ができるわけではないからな。
実現するまでには、やらなければならないことは、無数にあるの。
作業を洗い出すだけでも、一人ではできない。手分けしてやる。それを仕切るのが、マネージャーの仕事。
それを他人任せにしたら責任なんて持てない。
やるべき時にやるべき人がやるべきことをやるの。

上が決めてくれないというのは、言い訳だよ。
その前に、自分が何をしなければならないのかを考えろ。

机や椅子の数なんて、最終段階で、担当者がやる作業。
仕事は、概念設計、基本計画(マスタープラン)、実施計画(詳細計画、サブプラン)と言う手順で進む。
概念設計の段階で、詳細な話をしても、仕様がない。
どんな家にしようかと相談している時に、ベッドの話や、テーブルの話をしても意味がない。
テーブルに合わせて家を建てるわけではない。

仕事を直列的に考えている人がいる。それは、一人仕事。
組織は、並行作業、百人いれば、百人が並行している。
百人の作業を束ねるのがリーダーの仕事で、おらがおらがでは、まとめられないよ。

少しは、人の話を聞けよ。
自分の意見、聞いてくれないという前に。

やるやると言うだけで、何から着手するかも決めなければ、仕事は、始まらない。
主審が、宣言して。ピチャーがボールを投げなければ試合は始まらない。

着手は、足元から。
最初の一歩、最初の一球。
それが問題。
二歩三歩先の話をしても、最初の一歩が踏み出せなければ始まらない。

結果が出なければ始められない。
決めてくれなければ着手できないなんて言い訳に過ぎない。
みとっもない真似はやめろ。
やる気があれば、いつだって着手ぐらいできるよ。
誰も反対なんてしていない。
だって、最初は何も決まっていないし、決められないから。
反対どころの話ではないよ。

検討しようにも検討しようもない。
だから、まず調査から手を付けるのが一般。
できる事から始める。

だから、最初から、誰かが反対しているなんて考えるだけ野暮。
被害妄想。
やりたくない。やりたくないと言っているような事さ。

仕事の基本的な事。
その業界の人間なら、誰でも知っていなければ、してるはずと思われている事だから、今更、聞くに聞けない。簿記の初歩なんて典型。
創業時代は、みんな何も知らないから、ゼロから勉強した事も、五年たち十年たつと知って当たり前だから、聞いたりすると恥をかく。それで、できる人、できない人がマダラになり。
そのうち、誰もわからない。できなくなる。
誰も、わからない、できないのに聞こうともしない。
聞くと馬鹿にされると思うから。
みんな分かった振りして、わかっていない。
そのうち何がわかっていて何がわからないのかも判然としなくなる。
記録も無くなって、自分が何をしているのかもわからない。
何を聞いたらいいもか、誰に聞いたらいいのか。
わからないし、できないから。
どうしたらいいのかわからないから。
知らない、できない、わからないのがバレると居場所がなくなるから。
聞かれたら、取り敢えず怒る。
普段はなるべく関わらない事にする。

だからさ、わからない事はわからないと、できない事はできないと、男らしく言えよ。
そうしないといつまでたっても。
回っているうちはいいけど。
回らなくなったら、つまらない事で、終わってしまうよ。
原因もわからずにね。