まず頭の中に構想を持つことだ。
来期の方針を決めるのにあたって何を根拠とするのか。
それによって何を調べて、どのように分析し、どのように総括するか。
頭の中に描いた構想に基づいて計画を立てる。

どのような項目をいつまでに誰に調べさせ、誰にまとめさせるか。
まとめた物をいつ誰が、誰と検討し、どの様な書面(成果物)に整理させるか。

まず、最終的にどのような形にするかを思い浮かべる。どのような手順で意思決定をし。
だれに、どのような手順で説明をし、どのような形で承認をえるかで、提出種類を想定する。

各支店から、人員計画、販売計画、投資計画を提出させたら。
次に、それを、どのような基準で、誰に集計させ、誰に分析させ、それをどのように取りまとめるかだよ。
予め、責任者は決定権者の要望を聞いて、資料の提出、手順を決める。
それは、決定権者の意思の意思決定の手順にそって必要資料を設計し、順番に提供していく。

まず、構想だよね。
現状分析を先にするか、中長期展望を作ってからにするか。
それとも先に方針を出すか、ある程度並行的に作業を進めるか。
そのへんの構想を決定権者と打ち合わせるの。

基本的に人員計画は人事に回し、販売計画は、営業に回し、投資計画は、業務と調査部門に集計分析にさせて、最終的に責任者が取りまとめ。
決定権者に対して説明会を開いてスタッフに総括をさせて、決定権者が最終的に方針を決めるてとこかな。
一足飛びにそこまで持っていくか、間に部門長会か役員会、マネージャー会議みたいなものをかませるか。

無論、マネージャー会を必要に応じて想定して仕事を組み立てるんだけど。

責任者は、決定権者のオーダを聞いて。
例えば、長中期展望がたった段階で一旦、決定権者に見てもらうか。
マネージャー間で打ち合わせて進めるか。
それとも、責任者に任せてもらうかの方針を決めておくのね。

仕事の手順を頭の中だけで作っていると、整理がつかない。
ユーザーとも共有できないから、料亭の献立みたいなの作ってトップに見せ。
その段階で、注文を取っておくのね。
それによって中間成果物を設定し、レシピを作って、手分けをして料理を作る。

例えば、先付に、長中期展望かがいいか、現状分析がいいか、市場分析をしてしまうか。
メインディッシュは、予算書にするか、方針確認書にするか。

細かいことを言えば、グラフにするかとか。
グラフにするなら何年分をどんなグラフにするかなんて詰めていくんだけど。
何を見たいか、何が知りたいかを聞きとって。
決定権者が、迷わないよう、決められるように情報化していく。
メニュー、献立作りさ。

遅れがある場合は、状況を見て手抜きをするか、延長するか。
一部の作業を来期に先送りするかを決めるんだな。
慌てる必要はないけど、来月の会議までには結論を出しておく事かな。
まあ、まだ慌てるような状況ではないから。
当座の見通し、今期の見通しさえ見ていればいいよ。
一巡すればだいたい段取りの付け方はマスターできるから、来期はゼロからやってみればいいよ。
ただ、経験がないとなかなかね。
一回だけとりあえず話を聞いて、やってみてよ。
実地でしか身につかないからさ。

最終的には、予実績管理表に落とし込む。
後は誤差を修正し、軌道修正すれば。
通常業務は、マネジャーレベルで制御することができるようになるからね。

予実績管理を意識して予算編成をするのね。
要は、管理してほしいところをピックアップして予算を立てさせればいい。
残業を管理させたければ、現場の事務課に残業予算を立てさせるとかね。
経費を削減したければ、経費予算を立てさせる。
全部をやらせるのは大変だし、意味ないから。
機械的にできるとこは機械的にやってしまえばいいよ。

予実績管理が軌道にのったら、次に管理会計に着手すればいいよ。
自分達で管理しようとする下地ができてるからね。

誤差を修正する為に。予算や標準、基準を設定する。
また、目標も設ける。方針も定める。
月々の予算、目標値に基づいてペース配分もするし、軌道修正もする。
誤差の修正で重要な基準は、時間であり、速度、実績(結果)、ばらつき、方向である。
予算、基準、標準、方針、目標の役割、働きを間違えないように。

予算編成段階で責任もたせておけば、現場で管理するからね。
後は、誤差を見ていればいいからね。
まあ、メーターを見るようなものさ。
なるべく煩雑で鬱陶しいことは現場で処理させ。
経営者は経営に専念できるように仕組んでおくのね。

何が、予想、予算を外したか。
状態が悪いはずの会社がなぜ、好成績の決算が出せるのか。
鍵は、そこだよね。
悪いとこばかり見ないで、強みも見ないとね。
何もしない方が、儲かる場合だってあるんだよ。
きっと。
それって視点を変えると、強味にも、弱みにもなるんじゃない。
長い間、この業界が変化を受け入れてこなかった理由がね。
そこが核心さ。そこをつけば劇的な変化をするはずさ。

予算のコツは、シンプルに考える。
何が必要で、何が不必要か。

予算はね。何が必要か、必要でないかを見極める事から始める。
必要性の高いものから積み上げて、必要でない物を大胆に削って。
資源と人、金を将来への投資に、集中させる。
そのためには、必要性の基準を人、物、金、仕事に作って優先順位を決めていく。
現業部分の人間に、何が必要かって聞いたら、全て必要だって言うだろうね。
だって自分達を、自分のやってきた事を、不必要だなんて言う奴はいないからね。

人の評価は、働きや役割、それから、組織に対するロイヤリティ、忠誠心。
何が必要か、必要でないかは、時代や状況によって変化する。

人の評価は、高度成長時代は年功、序列、それから、男性である事。
それは、高度成長は、皆が同じ方向に走っていればよかったし。
経験や年齢、生活実態が重視されていた。
高度成長が、毎年所得の上昇を保証していたから、年長のものに分け前を多く渡しても折り合いがついた。
しかし、バブルが弾け、低成長に基調となり、反面、情報革命によって市場が急激に変化している現代では通用しない。最初に、問題になったのは、高度成長時代に蓄積された退職金。
時代や市場の変化に従って会社も変化せざるをえなかった。
過去の清算に、時間もコストもかかった。
だから、リストラであり、合理化せざるをえなかった。
リストラは、仕組みの組み換えに過ぎない。
リストラを人員整理と勘違いしている人いるけど、必要とされている人を、会社は辞めさせたりしないよ。

なんてことは無い。
時代の変化にそって必要性を組み替えたのに過ぎない。
それについてこれずに不必要になった者が失業したので、必要とされる者を会社は辞めさせたりはしない。
リストラを、人員削減だととらえるには、必要とされなくなるのを恐れているに過ぎない。
特に、年寄はね。
自分が、必要とされなくなるという事が怖い。
自分は、必要とされてないという事を認めない。

そして、必要な事って、日常業務に埋没している部分が多い。氷山でいえば、水面下ね。
ガスでいえば、配送、保安、充填といった部分。
予算でいえば、ガス収入ね。
戦略は、兵站、情報、作戦の三つの要素からなるけど、日本人はすぐに作戦にいく。
実際の戦略は、市場を分析して、売れる商品を仕入れ、その上で販売戦略を考える。
日本人は、売り方ばかりを考えて、市場の変化や、仕入れ、在庫を考えないから行き詰まる。

水溜りでは魚は釣れないということ。
このまま、同じ事をしていたらジリ貧だと言いながら、何も変えようとせず、同じことをしようとするのは、愚かななのか、臆病なのかどちらか。
人は失敗して懲りているはずなのに、また、駄目だとわかっていても、経験した事をやろうとする傾向がある。
なぜなら、危険だとわかっていても通った道は状況がわかるから。
要するに新しい事をするのが怖いだけなのだ。

味付は、その場でしか覚えられないし。
料理は作ってみないとわからないな。
料理の作り方、絵の書き方は教えられるけど。
実際に料理を作り、絵を書くのは自分だからね。
予算や料理がアートと言われる由縁だね。
決定権がユーザ、企画室長が支配人、予算責任者が料理長という布陣かな。

予算の責任者は、自分一人で料理を作ろうとしないことね。
すぐに回らなくなるから。
要所、要所で味見をして仕上げを自分でする。
事務方は、料理以外の部分、席の準備や、ユーザーの誘導、注文とり。
料理の提供のタイミングなんかを受け持つのね。
コンシェルジェみたいなもの。

企画室長は、戦略を受け持つので。
戦略は、人、物、金といった経営資源をどこに集中するかを言うので、専務の話を聞き、マネージャーの分析に基づいて企画する。
だから、事務方と、責任者、担当マネージャと連携して段階的に組み立てていく。
バランス感覚が優れている者が担当する。
勘違いしてはならないのは、商品企画やここの投資計画は戦略と言うより戦術だからね。

よく叱られたのは、自分が客になるな。
客に、料理を作らせたり、お膳立て、後片付けをさせるなと言うことだけど、今は、乱れに乱れてるよね。
決定権者が間違った判断しないよう、適切な判断が出来るようにするのが、部下の責務。

イエスマンを置くなというのと意味が違う。
最近は何を勘違いしているのか、野党みたいに、反対、批判すればいいみたい思っている人がいる。
客より偉くなったり、客を差配したり。意味もなく逆らったり。いらない。
逆に、決定権者を孤立化させ、独断に走らせる。
味見して、あいだこうだいうだけで、料理が作れない。
味見は責任者がすればいいんで。
決定権者を惑わせたり、迷わせたり、臆病にする意見はノイズに過ぎない。
無視する。
責任者も、自分が迷うくらいなら聞かない。独断でいい。
最終判断は、決定権者にゆだねればいい。
決定権者の方だけ向いてあればいい。
客は決定権者一人なんだからね。
勘違いしてはならないのは、予算は組織を制御する為に編成するという事。
決定権者が決められなくなったら本末転倒。

ゴーと指示したら一斉に動き出すのは、一斉に動き出せるように事前にセットアップされているから。

予算を作るのは、予算を作るのが、目的なわけではない。
予算を編成する過程で、それぞれの担当者、責任者、マネジャーに会社の方針や、自分たちの役割、会社のおかれている状態を認知させ、会社の方針を浸透させることが目的で、末端の担当者に会社の全貌知らしめる必要もないし、理化する能力も期待できない。
そんな事、期待しているわけではない。
正確、精緻な予算を作りたくりたければ、会社の事情に精通した、または、専門知識を持た者に作らせばいい。マネージャーが作る予算とは、経営者向けの予算と、マネジャーが求める予算とは自ずと目的が違う。
マネジャーが必要とする予算は、マネージメント用のものなのだから、方針や考え方は、専務の話をよく聞いてマネジャーが作っていくもの。
専務や僕に見せることが目的なのではない。
経営者が必要とする予算は、決算対策や、投資計画、戦略などの判断に必要なものであり。
これはこれで別途作ればいい。
この点を理解してないとマネジャーは務まらないよ。
各マネジャーは、マネジャー会議終了後ただちに、マネジャー会議の結果を確認し。
その中で自分が関係している個所を抜き出し。
次回までに自分の仕事にして新宮領まで、報告し、指示を仰ぐよう。
そうしないと、次回のマネジャー会議は、言い訳、おとぼけ、責任の転嫁、批評、批判大会、討論会になるよ。何せ、何にもやってこないんだから。
それに、次回までにやてえ来ることは翌日までに決まっていなければ、正式、会議の決定に基づいたものではないからね。
承認を受けていない私的な見解に基づく仕事。

ラーメンが食べたいと思ったらラーメンが湧いて出るわけではないの。
自分でラーメンが食べられるようにするの。
そうしないといつまでもラーメンは食べられない。
食卓に座ったら何も言わなくてもママがラーメン作ってくれたって。
馬鹿野郎。いつまで甘えているんだって怒られるよ。