上善は水の如く。

水は高きより低きに流れ。器の形に合わせる。
組織も、自然の流れに逆らわなければ、落ちつところに落ちつくさ。
人の心の動きや流れをよく観察すれば、おさまるところに収まるさ。
それが、会社の心。
心を乱すのは己の心の乱れ。

明鏡止水。

上善(じょうぜん)は水の若(ごと)し。
水は善(よ)く万物を利して而(しか)も争わず、衆人(しゅうじん)の悪(にく)む所に処(お)る。
故(ゆえ)に道に幾(ちか)し。
居(きょ)には地が善く、心には淵(えん)が善く、与(まじわり)には仁が善く、言には信が善く、正(政)には治が善く、事には能が善く、動には時が善し。
それ唯(た)だ争わず、故に尤(とが)め無し。

頑固。頑固。頑固。
まるで、頑なな大岩のようだ。
川を流れて流れて、少しは、まるくなれよ。
そんなに頑固だと、あっちにゴッツン、こっちで、ゴッツン。
あちこちでぶつかって、二進も三進もいかなくなるぞ。

どうして、こう、皆、頑ななんだろう。
世の中の争いの多くは、愚にもつかない見栄の張り合い。
戦争だって。
水の様に方円に従い、器に合わせ、臨機応変に適合しなければ、時の流れに置いてかれるぞ。

人のいう事は聞かず。
衆に合わせるのも嫌だ。
俺は俺で。
人が傷つこうとかまわない。
我のみ正しいと周囲の形に合わせようともしない。

マネージメントは、人を管理する事で仕事を管理する事ではない。
仕事を管理しようとしたら、仕事に振り回される。仕事をするのは、人である。
仕事というのは、確定的の事ではない。
仕事は時々刻々変化している。
それは、仕事の前提となる条件や環境が時々刻々変化しているからである。
仕事は、作業の塊である。
また、作業は際限なく湧いて出る。
未経験、これまでにない仕事は、これまでのない作業が含まれていて、予測ができない。
作業と作業の境目は、判然としてなく、グレーゾーンがある。

また、作業は、自己増殖する傾向がある。
特定の作業を前提としていたら、作業と作業の間に隙間ができる。
仕事や組織は、隙間や節を嫌う。
作業の間の隙間を埋める様に埋める様に仕事を進めていかないと、進捗するにつれて仕事は、解体してしまう。
組織も自己増殖するから、組織の拡大に従って隙間ができる。
人は、この隙間を埋める事ができる。

仕事を管理すようとしたら、隙間は埋まらない。
隙間は埋まらないどころか、拡大していく。
人は、この様な隙間を嫌う。
隙間を埋めるよに、埋める様に、自主的に動く。
だから、マネージメントは、仕事でなく、人を管理するのである。
仕事を管理しようとすれば、組織は硬直化し、形骸化する。
仕事も組織もアメーバーみたいな、生き物なのである。

昔よかった事もあれば、悪かったこともある。
便利になって善くなった事もあれば、悪くなった事もある。

いい事もあれば悪い事もある。
いい事ばかりじゃないし、悪い事ばかりでもない。

大切なのは、均衡であって。
澄んだ目で見る事。
いい事も悪い事も、静かに考えれば、平らに、水平になる。
できる事、できない事。
わかる事、わからない事も平らにできる。
心を波立てず。
心穏やかに。
平らにすれば。
心の隙も埋まる。

昔はよっかたとも、悪かったとも一概には言えない。

一致するというのと、理解するというのは違うからね。
違って当たり前です、すべてを一致させる必要もない。
理解をする必要はあるけど。
無理に一致させようとすると壊れてしまうこともある。

着々とやるのである。
一歩いっぽね。

自分達が住んでいる世界は、狭い社会である。
助け合うことを学ばなければ、自分の心を削っていてしまうだけだ。
そして、最後は自分の居場所さえもなくしてしまう。

水は、形に添って姿を変え。
力を貯めて勢いを増す。
勢いがつけ大岩をも動かす。
清ければ澄み。
乱れれば濁る。
水は、万物の命に源。