判断は皆の考えを聞いて、決断は自分の意志でする。それがまとめ役の鉄則。
最初から全員の考えが一致しているわけではないの。
百人いたら百人。
十人いたら十人。
皆、それぞれ、自分の考えや思惑、都合がある。
それを、一つにまとめ上げるのが指導者、責任者の仕事。
例えば、社員旅行にしても、招待旅行、式典にしても、最初にハッキリしているのは、やるという方針だけで、それすら、実現するかどうか怪しい。
日程だって、場所だって、予算だって、参加者も、細かい計画も、幹事も、旅行会社も、最初は、何も決まっていない。しかも、皆、それぞれ思惑がある。
皆の希望や考え、都合を聞きながら一本化していく。
その過程で、皆の意志や気持ちを一つにしていく。
それが指導者の役割。

一人旅ではない。

できるだけ、皆の考えや意見は、個別に事前に聞き、妥協点を探っておいて会議をしないと、収拾がつかなくなる。
会議というのは、最終的意思確認であってその場で意見なんて聞いたら、決定なんてできない。
だから、会議は討論会ではない。発表会でもない。一種のゲーム。
会議は意思統一の場。

仕事で取引はつきもの。
仕事そのものが取引みたいなもの。

まとめ役がどうやってまとめようかと考えて、行動するのは、当たり前なの。
まとめ役なんだからさ。

自分の意見を押し通そうなんてしたら、まとまる話しもまとまらなくなる。

仕事をまとめようとして、一番、神経を使うのは、気を遣うのは、話の持っていき方、切りだし方。
だから、昔は、口上から教えてくれた。
やくざだって仁義が切れなければ半人前の扱いしかされなかった。
兎に角ね。さあ仕事となったら、口のきき方とかね。態度みたいなことね。
そんな事でつまずくの。
忘れない。

顔が悪い人に、病気ですかって聞く馬鹿いるかっての。

根回しやお膳立ては、日本固有ではなくて、国連でも、アメリカでも公然とする。
それが仕事。

誰彼に言われてなんて、まとめ役がいったらお終い。
指導者、支店長、部門長は、基本的に、まとめ役、世話人、それを忘れない事だな。