人を好きになることを後ろめたく思う事はないよ。
人を嫌いになる事にもね。
あるとしたら未連さ。
愛は、憐憫でも、哀れみでも、同情でもないさ。

思いやりであり、労りであり、慈しみ合うことであり、認め合い、高め合う事。
一方的に相手に求めるだけでは、成就しない。
ただ、恋愛は欲情と表裏をなす。要するにエロスだ。
だから、愛は情念と裏表。
情欲の果てに生殖し、子をなす。
愛は、生と死の物語でもある。

哀れみや、憐憫、同情で人を愛するなんてできない。
愛は、時として闘争であり、己との戦い。

欲情が先か、愛情が先か、いずれにしても情念が渦巻いている。
無傷ではいられない。

互いに傷つけ合い、血や涙を流す事もある。
愛は幻想でなく、現実さ。
欲に負ける事も、身勝手になる事もある。
それは反省する事があっても、後ろめたく思う事はない。
その時の気持ちに嘘がなければ。欲は欲さ。

愛は、憎悪や怨恨、憎しみに変わる事もある。

愛は、反対されると燃え上がるとは言うけれど、それでも、自分に嫌気が差すようでは、愛ではないな。
愛は、互いを高め合う力。
愛は、互いを生かす力。
自分が殺されるようでは。

愛染明王の教えもある。人は、愛の業火の中でもだえ苦しみ、傷つけ合いながら、愛を自分のものにしていく。
生まれも育ちも、能力も、考え方も違う二人にが和合し、新たな命を生み出していく。
それも互いに自分があっての事。

愛は、時として残酷にもなる。
好きなる事が真実なら、嫌いになるのも真実。
それを乗り越えられるかどうかは、互いに自分があっての事。
自分がなければ虚しくなるだけ。

自分がないままに愛して愛してと相手に求めるばかりでは、真実の愛は得られない。
愛の奴隷となった二人とも地獄に落ちていく。

愛して愛してと、相手に求めてばかりいても、自分が愛せなければ、真実の愛は得られないよ。
愛は、許しだもの。
相手を責め続ければ、心は離れていく。

自分がなければ、求める事が限りなくなり。
ただ、虚空に仕込まれていく。
受け止める自分がないから。
一途に燃えて、燃やし尽くす事ができるから純真になれるので、邪心が入れば、業火に過ぎない。
何よりも自分に正直でなければ。

結局、最後は自分だよ。
今の気持ちだよ。

昔、好きだったからってどうなの。
今の相手の気持ちは相手の事さ。
昔の事なんて、今され言われたってね。
以前は好きだったんでしょと言われてもね。
それがどうしたの。
好きになった事に何の責任がるの。
よしんば男と女の関係になったとしても、その時の気持ちが真実だったら問題ないよ。
過去は過去だよ。
何か悪いことした。

以前好きだったからといて、今の気持ちは。
それが肝心なのでしょ。
相手の言動に惑わされて、我を忘れても、自分の本心でなければ、虚しいだけだよ。
なぜなら、自分の心がないもの。

今でも相手が好きならわかるけど。
心がぐらつくとしたら。
それは、自分に未練があるからだよ。
でも、俺はいつも未練と断ち切ることにしている。
断ち切らないと、先進めないもの。
自分を偽ったらおしまいだからな。

過去の思いに後ろめたさを感じるのなら、明日の愛を求めよう。

大切なのは、自分で自分を制御、コントロールできる事。
自分の事は自分で決める。
その為に、必要なのは、自制心。
自制できなければ、自分のことを何も決められなく、他人に無条件で従わなければ生きていけなくなる。
そうなると、他人に依存しなければ、生きていけなくなり、他人の操り人形になる。
自分の価値観、思想で、自分で考え、自分で決めて、自分で行動するか、自分の行動を反省し、改めることができる。

自分の食べる物だって他人に決めてもらっていながら、こんな粗末な不味い物、東京にはもっと美味しい物があると批判したところで、自分で改める事も決める事もできなければ、何一つ自分のものにはできやしない。
虚しいばかりさ。

大体自分の考え、価値観がなければ。
自分の考えと言っても難しい事ではない。
十善しかずと言って、十くらい。
例えば、一つ、人を殺してはならない。
一つ、人を傷つけてはいけない。
一つ、人の物を盗んではならない。
一つ、人を欺てはならない。
一つ、約束は守ろう。
一つ、法やルールは守る。
一つ、強姦は、してはならない。
一つ、博打はしてはならない。
一つ、麻薬や過度の飲酒はしてはならない。
一つ、言論の自由は守る。
一つ、弱い者は、助けなければならない。
と言った様の事。
要は、親の躾に属する事。十程度の機銃があれば十分であり、逆に、十程度の事も守れなければという事。

自分の考えもなく。自分で考えもせず。自分で決められないで、自分で行動もしない。それでどうやって、改めようとするの。
何も自分のものにはできない。

人を奴隷化しようとする者は、自分で自分を制御できないようにする。
今の日本人、若者を見てご覧。