今の日本人は、自分達が守るべきものを忘れている。
守るべきものがある事を忘れている。
そして、誰も、守ってくれないと嘆く。
いつか、誰かが、助けてくれると思い込んでいる。
自分で、自分を守ろうとしない者は、誰も、助けてはくれないというのにね。
第一に、守り切れるものではない。

自分で自分を守ろうとするから、自分を守れるので。
自分を守ろうともしない者は、最初から、守るものなんて何もない。
守るものがわからなければ、どうやって守ればいいの。何から守れというの。
空疎なのだ。中味が、何もない、空っぽなの。
だから、救いようがない

引き籠ったらところで無駄さ。
自分がないんだからね。
引き籠ったところで、自分を守る事はできない。
むしろ、無防備になるだけさ。
身構える事さえできなくなる。
自分は、どこまでもついてくるんだからね。

お前たちは、自分が、何を守らなければならないのかを忘れている。
そして、守ってもらう事ばかり考えている。
守るものを知らなければ、誇りなんか持てやしない。

誇りを持てよ。日本人としてのさ。
さもなければ、自分でなくなるよ。

どんどんさ。
見栄だの、外聞だのさ。
捨てていくんだよ。
最後にそれでも捨てきれないものが残る。
それが、お前が守らなければならないもの。
いいか、それがお前の原点なのんだよ。
自分なの。

守るべきものは、魂だよ。
性根が据わっていないんだよ。
性根を持てと言う事さ。
自分の性根をね。
性根が据わらなければ、根性もなくなる。
世の中さ、自分の思い通りにはいかないさ。
逆境に立たされた時、問われるのは、自分の性根なんだよ。
己の節を屈して相手に隷属するか。
己を通して最後まで戦うか。
勝ち負けの問題ではなく。
性根の問題なんだよ。
独立心さ。

自分の子供も家族も守れない。
守るべき人も子供も、家族も欲しくない。
自分の命さえ軽んじていたら、自分の存在なんて空疎なものさ。

独立は、自由の源。
独立を失えば、自由も失う。

人間なんてさ。
チッポケな存在なんだ。
でもさの小さな身の内にだって、広大無辺な宇宙が潜んでいる。
自分が守るべきに気が付いたら、大きく世界は、広がる。

何が悔しいかって。
日本人はね。
植民地根性というか。
奴隷根性というか。
人に隷属するという心根が染み込んでしまった。
自分の力でさ。
生きていくんだという強い意志をね。捨てさせられてしまった。
それが悔しいんだ。
自分の力でさ、生きていくんだと覚悟するから、他人とも協調していける。
他人を受け入れ、寛容にもなれる。
日本人はね。
世界中が列強によって植民地化され。
白人以外は、人間扱いすらされない時代に、独り、独立自尊、自主独立、自立自存を貫こうとして戦い、そして、最後には破れた。
でも、その気概が、新しい時代を切り開いたという事実を忘れてはいけない。
日本人ならね。
その為に、どれほど多くの犠牲を払い、血を流したか、忘れるな。
英霊達の為に。
彼等を侮辱するのはやめようよ。
過去を恥じるというのなら、自らの手で正すべきなのだ。
それが、独立の真の意味だ。

世界は、大変な変革期を迎えようとしている。
嵐の中に踏み出そうとしている。
国家戦略も意志もなく。
他国の憐憫に縋って生きていけるような世界、時代ではない。
あらゆる国が国益、主権をかけて戦っている時、自分で、自分の身を、国を、守れなければ、独立なんて維持できやしない。
これが道理なのである。

目を開いて。
志せ。大志を抱け。
覚醒せよ。刮目せよ。

経済主体は、主体である。
主体の決定権は、主体内部にある。
決定権が内部にない存在は、主体とは言えない。
自分で決められるから主体なのである。

国家も、主体的存在である。
あらゆる国家は、自国の問題は、自分で解決する権利がある。
自国の問題を自国で解決できない、決定できなければそれは、主権国家とは言えない。
主権がなければ、独立国とはみなされない。

あらゆる独立国は、自国の考えに基づいて戦略的に行動する。
国家は、自国の国益を追求する事で成り立っている。
ところが、敗戦後の日本人は、主体的に自国の国益を追求してはならないかの如く思い込んでいる節がある。
経済を考察する上での大前提は、自国の国益は何かを明確にする事である。

国家政策も、戦略も、なければ、自国を世界に位置づける事はできない。
世界に自国を位置付けられなければ、自国と他国との距離を測る事もできない。
この様な国が経済に対して具体的な施策を作れるはずがない。
だからこそ、国家としての方針、政策のない国は独立国とはみなされないのである。
日本は外圧に弱いと言われる。
日本の経済を左右するような重大な決定が外国の圧力によってしか決められないと言うのであ。
しかし、経済政策は、国民の生命、財産、人権にもかかわる大事てある。
それが、外国の圧力によって左右されているとしたら情けない話であるし、
経済政策は、単に「お金」の問題ではなく。国家の存亡、独立に関わる大事である。
この事を肝に銘じておく必要がある。