我々の子供の頃は、大勢の人が寝食を共にして働き、生活をしていくのが当てり前だったが。
核家族が進んだ今日では、一人一人が個室を持ち。
外部と孤立した生活するのが当たり前になった。
そのために、共同で仕事をしていくために身に着けておかなければならない素養、常識がない若者が増えている。この点の是非はともかく、事実として受け止め。
必要な知識や技術を身につけさせておく必要がある。

人の社会で生きていくためには、必要最低限の、知識や技術を集団生活の中で習得することが求められる。
しかも、社会は、一つではなく、地域や組織、宗教等で分断されており。
いくつかの集団が固有の社会を形成している。
個々の社会で生きていくためには、それぞれの社会固有の行動規範、掟を理解しておく必要がある。
そうしないと正常な人間関係が築けずに社会生活が送れなくなり。
引きこもりや、ニート、鬱、犯罪等を生み出す原因となる。
また、社会と社会の間は無法状態になりやすく紛争の種になり易い。

知らないとか、できないことを知られるのが、恥ずかしくて。
口が裂けても言えないといった例が、典型である。
組織では、共同で作業を進めていく関係で、何ができて、何ができないか。
何がわっかていて、何がわかっていないかは、死活問題に直結している。
だから、恥ずかしいと言ってごまかしたり、嘘つくことは許されない。
できない事はできない。わからない事は、わからないと自分から申告することが求められる。
できないならできないなりに対処しないと、全体に影響が出る。
場合によっては、破綻する。
できるできないは、個人的問題ではなく、全体の問題である。
できない事より、嘘つくことが問題なのである。
組織では、一定の要件で、確実に作業を仕上げる事が求められる。

人が社会生活を営むためには、自分の限界を知ることである。
何もかも、一人でできる。
自分は、何でもできる、全てがわかていいる。
人の助けなどいらないと思っている限り、社会の一員にはなれない。
神は、人間は一人では生きられないようにお作りなられた。
子供は一人では作れないのである。

何をしなければならないかが、わかったら。
自分にできるかどうか、自分がやるべきことかを判断する。
そのうえで、自分ができない、やってはならないと判断したら。
できる人間、やるべき人間を探して、その人間に任せる。
確実に、仕事を仕上げるのが目的であることを忘れない。
内部にいなければ外部に求めてもいい。
できもしないのに意地を張って抱え込まれる方が迷惑なのである。
わからない事があったら、わかる人間に聞く。

組織とは、全て共同で作業するものなの。
結婚式をマネジメントする者は、新郎新婦と結婚式まで、一回も打ち合わせずに、式を開催することは許されない。
任されたと言っても勝手に、仕事を、進めていいわけではない。

ラーメンが食べたいと思ったらラーメンが湧いて出るわけではないの。
自分でラーメンが食べられるようにするの。
そうしないといつまでもラーメンは食べられない。
食卓に座ったら何も言わなくてもママがラーメン作ってくれたって。
馬鹿野郎。
いつまで甘えているんだって怒られるよ。
ラーメンが食べたいと思ったら。
まず、自分で作るか、誰かに作ってもらうか。
店に行って食べるか。
取り寄せるかを決めるの。
それによって後の段取りが変わてくるから。
ラーメン食べたいと思ったら、まず、その辺を決めなければ始まらない。

マネージメントとは、組織を動かしたり制御して目的を達成する事、あるいは、技術をいう。
マネジャーとは、マネージメントする人、つまり、組織を動かしたり、制御して、一定の目的を足せする役割を担う人である。
組織を制御するためには、固有の技術がある。それが、経営、管理である。
故に、マネージメントとは、経営管理技術ともいえる。

マネージメントは、一定の目標に向かって組織を動かし、制御する手段であるから。
自分以外の人を動かす力を必要とする。
組織を動かす力の源をどこに求めるかによって組織のありようは変わる。
従前の組織は、権威や権力に組織を動かす力の源を求めた。
要するに、偉くするのである。偉いという事が力の源泉になる。
それが、権威主義的、あるいは、中央集権的組織である。
近年の組織は、マネージメントの働きと報酬に力の源を置くようになってきた。
故に、評価制度の正当性が問われるのである。

組織には表面で働く、普遍的働きと、水面下で働くそれぞれの組織固有の働きがある。
水面下で働く力は、価値観に左右される。価値観というのはその土地々の風俗習慣、礼儀作法、歴史や伝統、宗教、そして、指導者の価値観などである。
特に、宗教の果たした役割は大きい。
イスラム教徒、キリスト教、儒教、共産主義では組織に働く原理は違う。
極端な話、九州と東京、静岡に働く原理も違う。
日本は、日本型、儒教を基礎とした社会である。
日本的というのは、中国や韓国は、孝を核とした儒教であるのに対し。
日本は、忠を核とした儒教である。
また、心情的には、義理と人情である。
この価値観が、年功序列、男尊女卑的な制度の下地となってきた。

また、言葉の構造、言語体系によっても違ってくる。
思考の手順、用語や定義、文字の働きなどが影響する。
好例は会議である。
日本では、伝統的に使われてきた会議を意味する言葉が、西欧化する過程で。廃れた。
その半面で、欧米で会議を意味する言葉が定着しているわけではない。
故に、会議に対する技術に混乱が見られる。

仕事上の会議や打ち合わせは、討論の場ではない。
仕事を分担したり、考え方や目的を共有。
仕事の進捗を調整し、状況の変化に対応して作業、組織の組み換え。
報告、確認することで情報の共有、一元化。
会社やトップの方針を伝達することで全体の意志統一。
指示命令伝達によって組織の制御を計る場だ。
基本的に仕事上の会議では、質疑応答で。意見は、求められた時だけに限られる。

例えば、式の日取りは決まっているのか。
式場は、出席者はどの程度予定しているのかといった質問から、始める。
そして、次の打ち合わせまでにやっておく事を決めて確認を取る。
あんた、こんな人と結婚しない方がいいよとか、今時こんな結婚式はやらないよといった、個人的意見は差し控える。

仕事上の会議は、セレモニー、儀礼が多く、事前のセッティングによって成否が決まることが多い。

組織的に意思決定をする場。つまり、決定を組織に認知させる場が、会議。
出席者一人ひとりの背後には作業、役割がある。
出席者、ひとりひとりの顔を見て、背後にある作業、役割を読む。

仕事上の会議、打ち合わせは、仕事を遂行していく上で明確な働きがある。
故に、会議、打ち合わせを開く際は、目的を明確にしたうえで、目的に沿った、セッティングを事前にしておく必要がある。
事前にセッティングする為に必要な項目が要件を定義していく。
つまり、目的、日時、場所、主催者(招集者)、責任者、議長、書記、事務局、出席者、議題、式次第、担当者、資料などである。
会議には、内部と外部がある。
外部にあって会議と全体とを統制するのが主催者の役割。会議の結果に対して全体に対して責任を負うのが責任者。
会議の内部にあって、会議の進行に責任を負うのが議長。
会議の記録を取り、情報に対して責任をもつにが書記で書記は、主催者、責任者、事務局、出席者に対する報告義務がある。
出席者は役割に応じて発言権に違いが生じる。
担当者は、個々の議題に対して責任を負う。

議題にはイン、オン、アウトの別がある。
インとは、事前に込めてある事。これは、通知事項。
オンとは、その場で決める事。これは、決定事項。
アウトとは、事後に決めること。これは、一任を取り付ける事項。
この区分を事前明確にしておく必要がある。

会議は、目的によって性格が変わるため、会議を設定する場合は、事前に目的を確認し、主催者と打ち合わせる必要がある。
会議に目的には、意思決定、情報交換、指示命令の伝達、問題交換、士気高揚、儀式、教育、方針の共有、進捗管理等がある。
会議の目的によっては、複数の会議の形式を組み合わせたり、二部構成、三部構成する必要がある。
会議を準備するには事務方の仕事である。

会議の働きの中で重要の働きは、始点と主点の設定と、進捗状況の制御、情報の水準合わせ。
詰まる全体と部分の進捗の釣り合いを取り、部分の働きを調整すると同時に、全体の動きを制御する。
組織の動きは、構造的(同時並行作業がある。)だから、形式によて制御する。

各マネジャーは、マネジャー会議終了後ただちに、マネジャー会議の結果を確認し、その中で自分が関係している個所を抜き出し。
次回までに自分の仕事に置き換えて。
責任者、直属の上司まで、報告し、指示を仰ぐよう。
そうしないと、次回のマネジャー会議は、言い訳、おとぼけ、責任の転嫁、批評、批判大会、討論会になるよ。何せ、何にもやってこないんだから。
「仕事をしろ。仕事を…。」と怒られたな。
それに、次回までにやてくることは、会議終了後、翌日までに確認しなければ、正式、会議の決定に基づいたものではなくなるからね。
承認を受けていない私的な見解に基づく仕事。

最初は、項目合わせから入るのが一般。
項目は、要因を構成する。
項目はドライバーの働きをする。
故に、項目合わせから始める。
項目を設定するためには、項目を収める器を用意えうる必要がある。
その器が、企画書、報告書などの成果物、書類である。
成果物には形式、すなわち形がある。
作業は、複数の要因で構成されるから形で考える。
まず、成果物が設定されたら標題、つまり、名前を付ける。
最近、名無しの資料が増えたが、共通認識を持つためには名前は大事。

項目と項目を結びつける事で作業を読む。
日時の項目を時系列に結び付ければ、日程、スケジュールの下地が自動的にできる。
人と人を結び付ければ、作業、工程表の下地ができる。
これらを最初からデータベース化しておけ全体の進捗管理が効率化できる。

全体の作業が洗い出せたら、作業の粒子、単位をどう定義する。
これは、多少前後しても構わない。
基本的に会議は時間できる。
定点の時間を設定することで、作業の進捗を、管理することが可能となるからである。
作業単位を基準にすると全体との釣り合いが取れなくなる。

営業では帰社後。速やかに口頭にて報告し、指示を仰ぐ。そのうえで報告書を作成する。
この事で、自分の仕事を、組織に認知させ、正式なものとする。
これを、怠ると、組織は正式な仕事として認知せず。
組織的な処理がされない。
後々、トラブルが生じても私的な仕事としてみなされるから、注意する必要がある。
正式に報告されることで組織は、正式の仕事ととして認識する。

早い話、いくら、お客様から注文があったからと言って会社に無断で商品を持ち出せば、横領、窃盗に値するという事である、
このような、常識すら失われつつあるのが危険なのである。

何もないから、いいじゃない。
何かあったら、手遅れになるの。